内容説明
千年に一度出現する「神」が“念法”の達人・工藤明彦に、妖艶な美女・結城みづほの護衛を依頼した。彼女を狙うのは、復讐のため超古代の神話世界から甦った恐るべき怨神。六分身した復讐者は次々に人間に憑依、妖魔と化して執拗にみづほを襲撃する。愛刀・阿修羅を揮い奇絶邪淫な魔力と戦う工藤は、必死に四匹の妖魔を斃す。一方みづほに対しても、「神」は理不尽な要求を―それは彼女を肉欲の坩堝に陥れた。残った最強の妖魔二匹の卑劣巧妙な攻撃に、工藤は最後の秘術を使うが、逆に身体の自由すら失い絶体絶命に!?「神」の目的は、ふたりの運命は?痛快無比な書下ろし傑作完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷるぷる
1
暇つぶし。怪奇モノ、バイオレンスモノ、官能モノ、サスペンスモノの要素をちょっとずつ加えた娯楽作品。ちょっと何言ってるのかよく分からない部分が多い。ハイライトでも今ひとつ緊迫感が伝わってこない。あんまりコメント残す必要もない。2010/09/22
fap
0
あれだけ苦戦したはずの相手に、2ページで勝つのはちょっと・・・。 伏線なしで新キャラを出して苦境を脱するのはまだ我慢できる。 が、その後の登場がまったくないのでは、その場しのぎと言われても仕方あるまい。2014/10/22
いくみ
0
久しぶりの妖魔シリーズ。 今回は出雲神話の中の一つが現在に甦るお話しです。 工藤流念法の使い手工藤の活躍を楽しみに読んだのですが、期待が大きかったせいか満足感は今ひとつ。 舞台設定は悪くないのですが、敵と戦う動機付けがやや弱いというか、判りにくいというのが一つ。 それとやや念法の戦い部分が少なかったのが残念。 今までの話に比べてちょっとスケールが小さかったかな。(神様は出てくるけど) でもシリーズとして再開したようなので次作に期待です!2008/02/20