内容説明
“「おらあ」イケがくるりと背中を向け、うしろ回し蹴りをサングラスの顔面に叩きつけた。ウラがのっしのっしと歩みより、四つん這いになっていた外国人の腹を蹴りあげた。「な、何なんだ、お前ら…」「見りゃわかんだろう!」イケが怒鳴った。「そりゃ無理だって」ウラがいった。「嘘だろ…刑事(でか)なのかよ…」”史上最悪、最も凶暴な刑事コンビ・大浦と赤池―通称ウラとイケ。署内随一の乱暴者だ。しかしこの二人、弱い者が困っていると見過ごせず、ワルい奴らは見逃さない。不器用だが憎めない男たちだ。とことん暴れまくる二人の痛快な活躍をいきいきと描く、大沢刑事小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
36
警察官がやくざを相手に暴力をふるうお話ですまる2015/01/12
ミコ
2
令和にはそぐわないんだろうけど面白かった。お見合いは破談したのかな?お相手は脈ありの感じだったのに。ウラとイケの交番勤務の話も読みたいな。2022/10/07
もなか
2
めっちゃかっこええ!!男2人の絆って、なんでこんなに素敵なんだろう。相棒同士のかけあいが最高です!2009/05/29
Masaya Fujii
1
イケとウラ2016/09/17
Masayuki Nakanishi
1
(8ページ) その晩、「ウラ」といっしょにいたのは、赤池、通称「イケ」だった。ウラより20センチも身長が低いくせに、イケも喧嘩早い。名前の通り、すぐまっ赤になる。ウラとイケはコンビだが、「史上最悪のコンビ」「最も凶暴なコンビ」と周囲にはいわれている。「おかしな二人」といわれることはない。2011/08/22