内容説明
七年前に京都とは縁を切った。そのつもりだった。捨てたはずのその街へ、また来てしまった―。赤坂のアパートに住む沢田竜介のもとに、旧友・峰山が訪ねてきた。消し屋の竜として京都で殺しを請け負っていた頃から、すでに七年。突然の来訪を訝る暇もなく、峰山は竜介の眼前で殺される。大金の入ったバッグを残して…。竜介は事件を追い、京都へ乗り込む。火の粉が降りかかるのを避けるために、旧友の仇を取るために、そしてかつての恋人・美樹の想い出を辿るために…!!大型新人が鮮烈に描き出す、取り戻せない昨日への鎮魂歌。確かな才能を示したデビュー第二弾、堂々登場!書下ろし長編推理小説。