内容説明
建都まもない鎌倉―足軽の村上兵衛は、鶴岡八幡宮への参拝を願う瀕死の老人を哀れみ、八幡宮まで引き入れてしまう。途端、老人は奇っ怪な化け物に変化…。この化け物こそ、源頼朝に怨恨を抱き死んだ、ある者の怨霊が封印を解かれた姿であった!怨霊は、頼朝への恨みをはらさんと、穢れをばらまき、数々の怪異を引き起こす。百鬼夜行の都と化す鎌倉!そこに、この怨霊を追う、巷の陰陽師の頭・鬼一法眼が現われる。金銀妖瞳を持つ法眼と怨霊との大合戦が、まさに始まる!!鬼哭啾々、壮絶哀絶!壮大なスケールで綴られる、奇才・藤木稟の大陰陽絵巻、いま、ここに紐解かれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たち
21
ちょっと、夢枕獏さんの『陰陽師』に似ていますね。ただし舞台は鎌倉。斬新な設定ですが、違和感が否めません。物語に入り込むまでもう少しかかりそうです。続編に行きます!2017/04/12
つたもみじ
15
再読でした。陰陽師ファンタジー。とりあえず頼朝がろくでもない男に書かれてて、まあ歴史の勝者なんてそんなもんだろうと妙に納得。陰陽師としては珍しい鎌倉時代。法眼も白拍子三人衆も魅力的だが、兵衛がまた純粋で良い。白菊との関係も何とか納まりが付いて良かった。2013/09/24
春
5
普段読まない陰陽師モノを読んでみようと、図書館で借りました。エロ部分は不必要なのではないかと個人的に思いました。2013/12/17
ののの
2
うーん。鬼一法眼の正体が気になる。2013/07/15
aki
2
奇跡調査官から作家さんの他の本が読みたくて。 鬼一法眼シリーズ1作目。2012/04/16