内容説明
片山晴美は、旧友の桜井恵利から突然呼び出され、会ったとたん「1999年12月31日から、2000年1月1日になる瞬間に、この世の終りが来る」と言われた。恵利の顔から表情が消え、目はうつろだった。一方、片山義太郎は、高速道路の下を車で走行中、タクシーが降ってくるところを目撃!奇跡的に助かった乗客の人気TVキャスター・立野里枝は、「運転手は、“天の声だっ!終りが来たっ”と叫んでカーブに突っ込んだ」と証言。続発する“この世の終り”怪事件。それらの背後に不気味に潜む“教祖様”に、おなじみ三毛猫ホームズ一行が迫る、シリーズ第36弾傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
9
三毛猫ホームズシリーズ第36作。片山晴美は、旧友の桜井恵利から突然呼び出され、会ったとたん「1999年12月31日から、2000年1月1日になる瞬間に、この世の終りが来る」と言われた。恵利の顔から表情が消え、目はうつろだった。一方、片山義太郎は、高速道路の下を車で走行中、タクシーが降ってくるところを目撃!奇跡的に助かった乗客の人気TVキャスター・立野里枝は、「運転手は、"天の声だっ!終りが来たっ"と叫んでカーブに突っ込んだ」と証言。巻末にインタビューを収録。 2000/02/05
みかりん
7
宗教とテロ。自分の命を犠牲にしてでも 教祖を崇拝するなんて。洗脳って怖いですね。すっかりホームズのファンになった私。つがは何を読もうかしら。2018/05/10
くらげ@
6
(☆☆☆)長編。2000年を前に晴美は友達に宗教に勧誘され、断ったところ命を狙われた。そのほかにも世間ではある宗教を背景に事件が起こっていく…という話。登場人物が多くちょっと混乱。もう少し事件に深みがあったらよかったかも。教祖も思った通りの人だった…。2011/06/16
鍵ちゃん
5
久しぶりの旧友から電話で彼女と待ち合わせることになった晴美。あった瞬間、彼女の口から「この世の終わりが来る亅という言葉が発せられ、晴美は驚いてしまる。その頃警視庁の片山刑事もタクシー運転手が「天の声だ!亅と叫び交通事故で即死する事件に遭遇する。その後も増えていく自殺者たち。事件の真相を求め、片山刑事たちが辿り着いた先は祖団を率いる教祖様だった。とにかく自殺者ばかりだったな。2020/08/23
橘未定
4
三毛猫ホームズシリーズを読むのは、これが初めて。タイトルの「最後の審判」に、三毛猫ホームズの身の上に何かが起こるのかと一抹の不安を覚えたけれど、そういうわけではなかった。赤川次郎の読みやすい文体ですらすら読める。同シリーズをもっと読んでみたい。肩肘張らずに読めるのが魅力。2011/01/02
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