カッパ・ノベルス
クロスファイア〈上〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 315p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334073138
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

深夜の廃工場。三人の若者によって、男が水槽に投げ込まれようとしていた。それを目撃したOL・青木淳子は、念を込めて掌から火炎を放ち、瞬時に若者二人を焼殺した。彼女は念力放火能力を隠し持つ超能力者だった!若者たちに連れ去られた恋人の救出を瀕死の被害者に頼まれた淳子は、逃走した残る一人の行方を探すが…。警視庁放火捜査班の刑事・石津ちか子は、不可解な焼殺の手口から、ある未解決事件との類似に気付く。東京・荒川署の牧原刑事とともに捜査を開始したちか子の前に、新たな火炎焼殺事件が…!宮部みゆき、渾身の力作1200枚、ここに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くまんちゅ

16
よく拳銃を持っていると撃ちたくなるという話があるが、この作品の主人公の淳子も自分自身が持つ一般人には持ちえない「武器」を自らの正義の名のもとに行使するが、他人が持ちえない力を持った故の苦悩も付いて回る。その事件を追う刑事であるちか子のキャラクターがシリアスな内容の中にも、のほほんとした感じもありなかなかいい。自らの力を持て余し始めた淳子はどうなるのか・・・。下巻へ進む。2011/10/01

まりもん

14
人にない力、それもそんなに必要としないものを持ってしまうと色々な悩みや苦労が出来てしまう。人の心情などがとてもよく書かれている作品。2011/10/15

くまんちゅ

11
再読。念力放火能力を持つ淳子が次々と犯罪者たちを抹殺していくのですが、その淳子の心の底の思いが知りたくなる。それは正義感からなのか、または過去の罪への贖罪からなのか。淳子を突き動かしている衝動とはいったい何なんだろう。シリアスな淳子のパートと警察側のちか子のパートが緩急がついている感じで読みやすくなっている印象でした。2013/07/24

えいなえいな

10
実は宮部みゆきさんの著作で一番好きだったりします。

まーくん(713172)

9
念力放火能力と云う超能力者が極悪人を次々に倒していく痛快ミステリーである。 登場する悪は『模倣犯』の犯人と通じるものがある。 さて下巻で著者はこの超能力をいかに封じ込めるのか? それとも読者に恐怖を与えたままで完結? ちなみに私は『模倣犯』を読んですっかり宮部ファンになった。2014/11/28

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