カッパ・ノベルス<br> きんぴか〈1〉三人の悪党編

カッパ・ノベルス
きんぴか〈1〉三人の悪党編

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334073046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

坂口健太、通称ピスケン。伝説のヤクザ。敵対する組の親分を殺り、十三年と六月と四日を刑務所で過ごす。大河原勲、通称軍曹。湾岸戦争への自衛隊派兵に断固反対し、師団長の前で抗議のピストル自決…未遂。広橋秀彦、通称ヒデさん。収賄事件の罪を被り、仕えていた与党の大物議員に捨てられた元政治家秘書。あまりにスケールが大きく、あまりに個性的であったがゆえに、世間からはみ出してしまった男三人が、彼らを欺いた巨悪に逆襲をはじめた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なにょう

15
プリズンホテルと同系列の作品。10年のお勤めを終えたヤクザ。生まれる時代を間違えた自衛隊員の軍曹。収賄の疑いをかけられた元大蔵官僚。世の中の表舞台から落っこちた3人に手を差し伸べた退職の名物刑事。「お祭り次郎」の破茶滅茶、痛快人情喜劇の始まり始まり。2018/04/15

ナチュラ

14
とても痛快で胸がスッキリした。組織から外された3人のアウトロー(元ヤクザ、元自衛官、元政治家秘書)が、ある因果でタッグを組み、彼らを陥れた組織(個人)に対し復讐を果たす。個々のキャラクターが非常に面白く、熱く、カッコイイ。 ある意味切ない境遇だが、笑える部分もあり、やるときは容赦なくやる。 元気をもらえる小説。 3巻まで一気に読みたくなった。  (1996年の作品、2016年2月にドラマ化される。) 2016/01/07

kiki

5
悪党だけれど憎めない登場人物3人組。コミカルな掛け合いと、スッキリ痛快な復讐劇。ちょっと古い小説だけれど面白かったです。湾岸戦争なんて今の子供たちは教科書の中で習うことなんだろうな。今の安保法案の問題ともちょっとリンクするところがあるかも。2015/10/08

ラムネ

4
はちゃめちゃに見えて、計算尽くされた人情もの。憎い作家。 良い人よりも悪人でありたいと思う。けれど小心者で、小悪人しかなれない。大きなワルを犯そうとすると、脚が震えてできっこない。それで却って人間を小さくして、周りには嫌な奴だと映るのだから、やるせない。 そうだ、この物語に出てくる三人の悪党のように、スケールのでかい大悪党になってやろう。突き抜けてとんがって、裏でわんわん泣いて、それでも貫いて、やせ我慢して立とう。違う世界が見えるかもしれない。新しい景色が開けるかもしれない。やってやろうじゃないか!2016/03/24

カンパネルラ

4
時代ずれした出所したばっかりのヤクザ、湾岸戦争に反対する元自衛隊員、収賄事件の爪腹を切らされた官僚出身の元政治家秘書。そしてそれをまとめる元刑事、それぞれが復讐に近い形で巨悪に逆襲する。痛快で面白い。2007/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/516811
  • ご注意事項