内容説明
「日本では多くの人が生理痛を当たり前と思い、痛みを我慢したり、痛み止めを飲んでごまかしたりしている。しかしそもそも生理痛は異常事態であり、トラブルのサインです」―漢方専門医である著者は指摘する。中国では生理痛はないのが当たり前、ある場合は迅速・適切に対処すべきという認識が、家庭にも社会にも存在しているのだ。生理痛を放置した先には、不妊や婦人科系の疾患など多くのリスクが待ち受けている。月経トラブルによる離職も多く、回り回って経済的損失にもつながる。女性の生理が社会の犠牲になっていること、そのために起きている事態を、実例を交え解説。生理のメカニズムや体質について知り、生理痛から自らを解放するためにできることを、中医学の知見をベースに伝える。
目次
はじめに―「生理痛はあって当たり前」という女性たち
第1章 日本社会の月経リテラシー(生理痛の軽視で多くのものを失う女性たち;中国女性にはなぜ、生理痛が少ないのか?;薬でごまかし続けない―西洋医学と東洋医学)
第2章 生理でわかる漢方的体質(体質を左右する4つの要素;漢方で考える「正常な生理」とは ほか)
第3章 6つの体質別の養生法と漢方薬(「養生」の意味と漢方薬;6つの体質別の対策;不妊治療と漢方)
著者等紹介
邱紅梅[キュウコウバイ]
1962年中国生まれ。漢方専門桑楡堂薬局代表。北京中医学院(現・北京中医薬大学)医学部中医学科卒業後、同大学漢方専門外来で婦人科、小児科の医師として勤務。同時にWHO国際伝統医学協力センター(北京)の中医学基礎講師を務める。’89年に来日。’92年東京学芸大学大学院生理・心理学修士取得。現在は漢方相談の傍ら、中医学の普及のために日本国内、北京の母校で講義を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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