内容説明
「超遺伝子(スーパージーン)」という言葉を聞いたことはありますか。なにやらすごい働きをしそう…。字面からはそんな想像を掻き立てられないでしょうか。実はそれ、間違いなんかじゃありません。生き物の複雑で不思議な現象にスーパージーンが関わっていることが、最新の研究で明かになりつつあるんです。例えば、チョウの擬態を制御していたり、ヒアリの巣の作り方を決めていたり。多種多様な生き物でその存在が見つかっています。一方で、普通の遺伝子と何が違うのか、ヒトにもスーパージーンはあるのかなど、気になることもたくさん。そこで本書では、自身もスーパージーンを十年以上研究してきた著者が、その実態を丁寧に解説します。いざ、遺伝学の新たなフロンティアへ!
目次
第1章 スーパージーン物語のはじまり
第2章 スーパージーンに迫るための基礎知識
第3章 天才たちによるスーパージーンの予測
第4章 加速するスーパージーン研究
第5章 スーパージーンは生き物の不思議の源
第6章 スーパージーンはヒトにもあるか
第7章 アゲハの擬態とスーパージーン
第8章 スーパージーン物語の過去・現在・未来
著者等紹介
藤原晴彦[フジワラハルヒコ]
1957年兵庫県生まれ。東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻博士課程修了(理学博士)。その後、国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)研究員、東京大学理学部生物学科動物学教室講師、ワシントン大学(シアトル)動物学部リサーチアソシエートなどを経て、東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻助教授、同教授などを歴任。専門は擬態・変態・染色体(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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azu3
tangent