内容説明
副詞というと、わかりにくくて地味な品詞のイメージを持つ人が多いだろう。しかしそんな人でも、じつは日々の生活の中で、驚くほどたくさんの副詞を使っている。「めっちゃ」「やっぱり」「じつは」「なるほど」「まことに」「せっかく」「あいにく」「おかげさまで」等々…。名詞、動詞、形容詞のようにSVOCのいわゆる五文型を構成する要素とはならないが、しかし副詞は単なる添え物ではない。書き手の気持ちをもっともストレートに伝える要素であり、読者は副詞に敏感に反応するのである。その選択に成功していれば共感を得られるが、失敗するとそっぽを向かれるだろう。本書ではコミュニケーション向上の鍵となる副詞について、その分類と機能を知るとともに、使い方の勘所を、社会・文化的背景も交えて解説する。
目次
第1章 副詞とは何か―「副詞ってやっぱり難しい?」
第2章 副詞の多用―「ホントにホントにライオンだ♪」
第3章 情態副詞―「ちゃんとやってよ!」
第4章 程度副詞―「超気持ちいい!」
第5章 予告副詞―「ぜんぜん面白くない…」
第6章 検討副詞―「ぶっちゃけ、年収いくら?」
第7章 副詞と印象―「一生懸命のんびりしよう。」
第8章 副詞と配慮―「わざわざすみません。」
第9章 副詞と文体―「すごく?とても?きわめて?」
第10章 副詞と社会―「せっかく神様がいるのなら…」
第11章 副詞と世代―「本気(マジ)?本気(ガチ)?」
著者等紹介
石黒圭[イシグロケイ]
1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。国立国語研究所教授・共同利用推進センター長、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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yyrn
みこ
カレー好き
y.kakizoe
はづきち
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- 和書
- オヤバカちゃん。