光文社新書<br> 「美食地質学」入門―和食と日本列島の素敵な関係

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光文社新書
「美食地質学」入門―和食と日本列島の素敵な関係

  • 巽 好幸【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 290p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334046378
  • NDC分類 455.1
  • Cコード C0244

内容説明

日本独自の食文化、和食。出汁や醤油、豆腐に豊かな海産物は欠かすことのできない食材だ。では、なぜこれらの食材は日本で育まれてきたのか。その理由は日本列島の成り立ちにある。例えば、昆布出汁。ミネラル(特にカルシウム)を多く含む硬水では旨味成分をうまく抽出できず、軟水の多い日本だからこそ、その真価を発揮できる。そして、日本の水に軟水が多いのは、活発な火山活動と地殻運動によって急峻な山地ができたことで、川や地下水の流れも急となり、ミネラルが溶け込む時間が短くなるからなのだ。和食と日本列島の成り立ちには、切っても切れない結びつきがある。そんな二つの意外で素敵な関係をマグマ学者であり、無類の食いしん坊でもある著者が丁寧に紐解く!

目次

第1章 旅立ちの前に
第2章 変動帯がもたらす日本の豊かな水
第3章 火山の恵みと試練
第4章 プレート運動が引き起こす大地変動の恵み
第5章 未来の日本列島の姿と大変動の贈りもの
第6章 日本列島の大移動がもたらした幸福を巡る旅
第7章 地球規模の大変動と和食

著者等紹介

巽好幸[タツミヨシユキ]
1954年、大阪府生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。京都大学総合人間学部教授、東京大学海洋研究所教授、国立研究開発法人海洋研究開発機構地球内部ダイナミクス領域・プログラムディレクター、神戸大学海洋底探査センター教授などを歴任。地球の進化や超巨大噴火のメカニズムを「マグマ学」の視点で探究している。2003年に日本地質学会賞、’11年に日本火山学会賞、’12年に米国地球物理学連合(AGU)N.L.ボーエン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

122
特定の地域でのみ生産される食材はいくらでもある。土や水の違いによるとはテレビの料理番組でも紹介されるが、そうなった理由を日本列島の形成に始まる火山や地殻の変動から科学的に説明してくれる。急流の生んだ軟水が出汁や醬油を生み、プレート運動による大地の動きが豊富な魚介類をもたらし、日本海を作ったマントル対流がカニやホタルイカを特産品にしたのだから。地の果ての4つの島は地震や噴火など過酷な試練にもてあそばれた挙句、他にない美食の地になったのだ。その恵みを享受する日本人は、試練も続いているのだと銘記せねばならない。2023/01/29

アキ

117
日本列島の成り立ちから地質と日本料理の深い関わりまで誰かに話したくなる面白さ。日本は軟水なので昆布の出汁がうまい。急峻な地形と花崗岩など火山性岩石が理由。島豆腐と硬水、醤油と鉄分の少ない水、蕎麦と火山、江戸東京野菜と関東ローム層、うどんと瀬戸内海気候、瀬戸内海の魚介と変動運動、江戸前魚介と沈降域、三陸海岸の牡蠣と北上山地、山梨ワインと伊豆半島の衝突、サバ・ハマグリと日本のくびれ、カニと日本海、ホタルイカと海洋深層水、しじみと宍道湖地溝帯、アユと紀伊半島の巨大火山、日本酒と花崗岩。マグマ学者の美味しいお話。2022/12/26

なっぱaaua

58
地学の専門家が日本で何故美食が生まれるのかを紐解く著者の趣味の本。地質やプレートの動きが激しい日本だからこそ、多様な食が生まれるという。香川のうどん、瀬戸内・江戸前の魚介、三陸のいちご煮と真牡蠣、山梨のワイン、若狭から愛三岐のくびれの魚介、日本海のカニ、富山湾のホタルイカと岩牡蠣、宍道湖のしじみ、紀伊半島の鮎、花崗岩と日本酒。日本列島の変動現象、所謂地震というリスクを背負いながら、それが食の多様性に繋がるという事をとことん語ってくれるのが楽しかった。遠い未来プレートの力によって中部が沈むだろう。~続く~ 2022/12/08

Daisuke Oyamada

35
2024年、元旦から発生した「令和6年能登半島地震」この報道を見て思い出した本があった。『美食地質学 入門~和食と日本列島の素敵な関係 / 巽好幸』本の帯には「マグマ学者が紐解く、その恵みと試練 / なぜこれほど多彩なのか」とある。  本書で富山湾について触れているのを思い出したので再読してみました。富山湾は島国日本にあっても特異な存在。なんとその深さが1000m以上にも達する。伊豆半・・・ https://190dai.com/2024/01/01/「美食地質学」-入門~和食と日本列島の素敵な関/2024/01/03

さきん

33
出汁や豆腐、ワインなど、各地で栄える食文化の背景には、軟水や硬水という水質、さらにはそれを透過する地質が深く影響していることを詳しく解説している。気候だけでなく地質をよく観察すれば、その地域の特産物を当てることも困難ではない。良い本に巡り合った。何回か読み込んでいきたい。2022/12/12

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