出版社内容情報
工藤岳[クドウ ガク]
著・文・その他
内容説明
時には雲よりも高い場所で咲く高山植物。その小さく可憐な姿には、登山中どんなに疲れていても目を留めてしまう。ただ、少し立ち止まって考えてほしい。高山植物が私たち以上に過酷な場所に根を張っていることを。氷点下をはるかに下回る極寒の地。尾根に吹き荒れる強風。3か月とない生育シーズン。こんな過酷な環境で高山植物は日々を送っているのだ。なぜこんな厳しい世界であるにもかかわらず、高山植物は生き抜くことができるのだろうか。どうやって次世代に命を繋いでいるのか―。そんな可愛らしい花たちのしたたかな生存戦略の秘密を、30年以上高山植物一筋で研究してきた著者が鮮やかに描く。読めば“高嶺の花”を求めて山に出かけたくなる一冊!
目次
第1章 高山植物という生き方(生物の類似性と多様性;小さいことはいいことだ ほか)
第2章 高嶺の花はなぜ美しい(花がきれいな理由とは?;他家受粉にこだわる高山植物 ほか)
第3章 お花畑ができる仕組み(高山生態系は風衝地と雪田でできている;雪は高山植物の分布を決める ほか)
第4章 高山植物のたどった道(高山植物はどうやって生まれたか;日本の高山植物はどこから来たのか ほか)
第5章 消えゆくお花畑(消えたお花畑;とてつもない速さで変わる地球環境 ほか)
著者等紹介
工藤岳[クドウガク]
1962年東京生まれ。東京農工大学農学部林学科卒業、北海道大学大学院環境科学研究科博士課程修了。博士(環境科学)。現在、北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授。大学院生の時から30年以上、高山植物について研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
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