光文社新書<br> 依存症と回復、そして資本主義―暴走する社会で“希望のステップ”を踏み続ける

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光文社新書
依存症と回復、そして資本主義―暴走する社会で“希望のステップ”を踏み続ける

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334046101
  • NDC分類 368.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

依存を個人病理としてとらえるのではなく、社会の中で必然的に生じる行動パターンとして捉え、背景の社会的文脈の考察を課題とする。

内容説明

自分は依存症かもしれないと思ったことがある人や、家族のとまらない行動に困っている人はたくさんいるだろう。メディアでは有名人の薬物やアルコール問題が頻繁にとりあげられ、「依存症」という言葉は広く知られているが、今なお「依存症=意志の弱さ」ととらえられがちだ。かつて摂食障害の当事者でもあった著者は、現代の資本主義社会において、「依存をめぐる行動はこの社会の中で必然的に生じる行動パターンのひとつ」と述べる。本書では、当事者コミュニティ(薬物依存の回復支援施設「ダルク」、依存症からの回復のための世界規模の共同体「十二ステップ・グループ」)における回復実践をみていきながら、これらが示す人類の新たな共生のあり方、そして「弱さから善さへと向かう意欲の物語」を描き出す。

目次

第1章 依存症と回復
第2章 ベイトソンの認識論(エピステモロジー)
第3章 ダルク―薬物依存のリハビリテーション施設
第4章 十二ステップ・グループ―依存症の回復コミュニティ
第5章 依存症の支援者―変えようとしない支援
第6章 分裂生成に満ちたこの社会で―ベイトソンが示した希望
あとがき “弱さ”から“善さ”へと向かう意欲

著者等紹介

中村英代[ナカムラヒデヨ]
1975年東京都生まれ。日本大学文理学部社会学科教授。お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(社会科学)。専門は社会学。『摂食障害の語り―“回復”の臨床社会学』(新曜社)で第11回日本社会学会奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

62
ダルクやAA(アルコール関連の自助組織)、NA(ドラッグ関連の自助組織)を通して、現代の生活と社会の有り様を考察していく。すごく優しく語られているけれど、その内容は痛い。ダルクのモットーである「just for today(ただ今日だけを)」が岸田アドラーと重なる。AAやNAが実践する12ステップは、「ダンス・ダンス・ダンス」で語られた「暗闇のなかでも踊り続けるんだよ。ステップをやめちゃ駄目だ」という言葉を思い出させる。「『自分を制御出来る』と思い込んでいることが最大の誤り」重いけど、その通りだと思う。2022/06/04

中玉ケビン砂糖

61
①依存症緩和のための第一歩はまず「死ぬ気で頑張れば自分で克服できる」という当事者の「思い込み」を改めさせることが何よりも重要だという。断酒会やグループセラピーの盛んなアメリカなどの先進地域と比べ、『「アイツはもう終わった人間だ」と後ろ指をさされるような身には絶対なりたくない』という世間の目に対する強迫が日本では著しく、一度アウティングしてしまったら元の社会に復帰するのが日本では極めて難しいという現状(悩ましい課題)。②一時期ワイドショーの見世物になったDARCの内情について簡潔に纏められているが、2022/07/03

buuupuuu

19
ベイトソンを援用して、依存症とその回復実践について、さらには現代社会について考える。依存症の根底には、自己制御への強すぎる志向と、競争的な対人関係とがあり、それが依存によって緩められているのだと考えられる。ダルクや12ステップ・グループでの回復実践においては、そのような自己制御の幻想を手放すことと、自己を大きな力に委ねることとが目指される。現代社会では、欲望の充足が先送りされ続け、行為がエスカレートしていく。回復を目指す共同体では、極端へ向かう衝動を抑え、現状を受け入れること、直接的な充足が求められる。2022/11/18

カッパ

11
【2251】本書の目的は依存症の理解を経由しながら、わたしたちの日々の行動と現代社会の傾向性をとらえなおすことである。とかかれている。もうひとつ目的は人類学者グレゴリーバイトソンの認識論の一端を紹介することだ。とかかれている。また、ダルクやAA、支援者の声も紹介されている。依存症の回復の難しさをさらに感じる1冊にもなった。2022/08/06

shimashimaon

9
グレゴリー・ベイトソンとその分裂生成理論について、初めて知りました。私の問題意識と親和的で興味深いです。資本主義社会では金銭、名声、地位や権力といった変数のいずれかと自己との同一化が起きていて、自分自身はそうした変数そのものではないのに、一つの変数の最大化に否応なく向かわざるを得ない。依存症という切り口ではあるが、その回復への取り組みは、真の自己から切り離された偽りの自己の自覚という意味で、万人に通じるものだと説きます。それは「弱さ」を認めることから始まる。無防備に曝け出してもいい環境は誰にも必要です。2022/07/02

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