出版社内容情報
売れっ子作家として忙しい著者に降りかかった、父親の死。誰からも迷惑をかけられず、誰にも迷惑をかけない森永流・身じまいの方法。
内容説明
父が亡くなってから10カ月、“地獄の泥沼”をさまよい歩いた―自分と家族を守るための、新時代の「相続の教科書」!
目次
第1章 「相続」は突然やってくる
第2章 今日から始める「生前整理」
第3章 ここがおかしい相続税
第4章 財産キープのルール
第5章 相続放棄プロジェクト
第6章 人生の仕舞い支度
著者等紹介
森永卓郎[モリナガタクロウ]
1957年7月12日、東京都目黒区生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業。日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁での勤務を経て、91年より三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)研究員。2006年より獨協大学経済学部教授を務める。専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済学、教育計画。ミニカー三万台のコレクターとしても名を知られ、埼玉県所沢市に私設博物館「B宝館」を開館した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
50
こんなところに地獄がありき。以下メモ。まず介護問題、親にかかる生活費は、基本本人に払わせる。体が衰えても、思考力が衰えないといちいち文句を言うので最悪。月30万+消耗品の介護施設、これは庶民はいけない。銀行の融通の利かなさ、窓口に来ないと金庫を開けない。墓地問題、公営が最適解。生前贈与枠は100万円ほどあるが、貯金するだけでは贈与とみなされないことも。別荘は維持費を考えると、購入は悪手、スイートルームに泊まる方がよし。みうらじゅん氏は大量のコレクションについて、「死んだ後のことなんて考えていない」と即答。2025/02/15
kawa
45
本書執筆の動機は、著者のお父さんの相続手続きが大変だったことからだそうだ。確かに亡くなった方の銀行預金の始末ひとつとっても中々手間のかかることで大変な昨今、身内に高齢家族がいる人にとって読んでおいて損のない一冊。やや盛りぎみな表現や不正確な記述は気になるが、話題が多岐にわたり飽きることなくサクサク読了できる。ところで、経済アナリストである著者、親の介護費用がドンぶりで後からいくら使ったかわからない…、には笑える。マクロは得意でもミクロは不得手ということですか。正に灯台下暗し、ありがちな話しですが…、2021/03/27
gtn
32
親の財産は放棄しよう、自分の財産は、配偶者に最低必要な分を除き、どこかに寄付しようという思いを強くする。身内に要らぬ気苦労をさせないために。2022/02/21
ヒデキ
22
介護から相続へ 高齢の親を抱える人たちの心構えを 森永さんのご両親の介護から 説明してくれています まずは、肉親とのコミュニケーションの大事さが 一番ですね。 ここも森永さんが自身の体験を語ってくれています 2021/02/19
カタコッタ
17
私自身高齢になった夫の母と同居しているので、著者の気持ちはよく分かります。とても興味深く読みました。お金は有れば有るだけ相続の時には厄介なのが実感出来ました。そして土地と建物も。もう物に縛りつけられる生活は考えものです。はやく、身体が動く内にサッパリしたい。著者と同じ様に私も小さいながら庭先の畑を夫婦でやっています。私は草引きと収穫専門です。こんな所からも草が生える、つまらない事でクヨクヨするのがバカらしくなってきます。アロマより身体に優しいのが土と戯れることでした。お金より、我が家のトマトが今は大事。2021/07/31