出版社内容情報
ゆとり世代の次のジェネレーションZが注目を浴びている。彼らの登場により、メディア、消費、価値観などがどう変わるかを描く。
内容説明
世代人口が少ないにもかかわらず、なぜ発信力・拡散力が巨大なのか?なぜコロナ禍でも予想外に消費金額が大きく、人材として「ダイヤモンドの卵」と呼ばれるのか?若者研究の第一人者が徹底分析。
目次
はじめに―これからの消費の主役
1章 なぜ今、日本でZ世代なのか?
2章 「ゆとり世代」との違いから見る「Z世代」の特徴
3章 Z世代と消費トレンド
4章 Z世代の「メディア生活」
5章 Z世代への新型コロナの影響
6章 Z世代をつかむツボ
著者等紹介
原田曜平[ハラダヨウヘイ]
1977年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー等を経て、現在はマーケティングアナリスト。2003年度JAAA広告賞・新人部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
96
Z世代が10歳から25歳で日本の人口の約15%を占める1886万人とすれば、うちの子らはどちらも属している。当たり前のようにスマホを持ち、you tubeやSNSをやり、LINEニュースは見るがTVニュースは見ない生活は、親世代からは別世界の住人のよう。数多くの調査からトレンドを導き出しているが、インスタグラム・ストーリーとインスタグラムとTikTokが増加傾向と言われてもピンと来ない。ただコロナ禍により最も収入が減った被害者世代となり、安定志向になるも、政治への意識は高まらないと言うのはわかる気がする。2021/10/27
海月
65
若者の考え方は分かったが同じことの繰り返し。大切なことだから2回言うみたいな作品でした。でもそのおかげで頭に叩き込まれたのも事実。 Z世代とゆとり世代の説明もわかりやすくて良かった☆自分たちの頃もそうだったが世代が違うと考え方も扱い方も違うんだろう。それなりに学べたことは事実。2023/09/16
こも 零細企業営業
48
身近にこの年代の人がいないせいで、全くの未知の領域のゼット世代。そんな彼等のニーズの根本は一体なんだろうか?それを若者研究で有名な著者さんが読み解いてる本。この年代で特徴的なのはマッタリする事が好き。自己肯定感が強く。発信してイイねを貰いたい承認欲求も強い。女子はインスタを好み、美しいモノを撮って上げる事に終始している。でも、最近のコロナのせいで出歩くことが出来なくなってるので、遠出は避けて近場で見栄えの良いものを探し、それを撮影してSNSに上げてイイねを貰えるのが嬉しいらしい。何かより左脳的になってね?2022/06/03
よっち
38
概ね1990年代中盤(または2000年代序盤)以降に生まれたZ世代。世代人口が少ないにもかかわらず、なぜ発信力・拡散力があるのか。若者消費を研究する著者が分析した一冊。「スマホ第一世代」でほぼ全てのSNSで利用率が中高年に比べて高く、マスマーケティングよりもデジタルマーケティングでターゲットになりやすいという特徴があり、まったりを意識して自己承認欲求、発信欲求がある。老人世代の次を意識し広告やメディアのあり方もシフトが始まる中で、世代間の感性のギャップも大きそうですが、実際のところはどうなんでしょうね…。2021/01/08
kan
26
チルと聞くと、20世紀末にカナダに留学中、What's up?に対しJust chillin'と答えるのが定番だったことや、大麻を吸ってダラダラする表現のイメージがあり、Z世代を象徴する価値観というのはぴんとこない。しかし確かに、最近の10代は上昇志向や一生懸命な姿をクールではないとして忌避し、まったり過ごしたがる子が多いと感じる。発信・承認欲求がSNSで満たされているからなのか。本書では若者の行動特性や価値観に一つ一つ名付けし、訴求効果の高い広告を分析するが、いかにも業界人の解説と感じ食傷気味になった。2022/06/12