光文社新書<br> 恥ずかしながら、詩歌が好きです―近現代詩を味わい、学ぶ

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光文社新書
恥ずかしながら、詩歌が好きです―近現代詩を味わい、学ぶ

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334044442
  • NDC分類 911.02
  • Cコード C0292

出版社内容情報

評論家として数々の受賞歴のある著者が詩歌好きをカミングアウト。近代詩歌を時代順に引きながら、詩歌の神髄をしみじみと味わう。

内容説明

今どき「詩歌が好きです」と告白するのはかなり恥ずかしい。勇気がいります。殊におじさんにとってはカミングアウトに近い。しかし、詩を口ずさみたくなるのは若者だけではないのです。歳を重ねているからこそ、若々しい詩も、達観した歌も、共にわがこととして胸に沁みるのではないか―。評論家として数々の受賞歴もある著者が、ついに詩歌好きをカミングアウト。近現代詩歌を時代順に引きながら、喜びや悲しみを、詩人たちの実人生と共にしみじみと味わいます。現代日本語や時代を作ってきた詩人たちの心のやりとり、生き様に注目!

目次

第1章 大食いは師友の絆―正岡子規、伊藤左千夫、長塚節
第2章 日清・日露の戦争詩―与謝野鉄幹、夏目漱石、森鴎外、大塚楠緒子、与謝野晶子、乃木希典
第3章 江戸趣味と西洋憧憬―上田敏、北原白秋、木下杢太郎、佐藤春夫、萩原朔太郎
第4章 酒のつまみは何ですか―吉井勇、若山牧水、中村憲吉、萩原朔太郎、中原中也
第5章 詩歌と革命―石川啄木、百田宗治、萩原恭次郎、小熊秀雄
第6章 恋する詩人たち―与謝野鉄幹、与謝野晶子、北原白秋、片山廣子、芥川龍之介
第7章 犯罪幻想(ミステリ)と宇宙記号(SF)の世界―萩原朔太郎、高村光太郎、山村暮鳥、千家元麿、三好達治、佐藤惣之助
第8章 抒情派の季節、あるいはロマネスクすぎる詩人たち―中原中也、立原道造、堀辰雄
第9章 直情の戦争詩歌、哀切の追悼詩歌―北原白秋、三好達治、高村光太郎、折口信夫
第10章 戦中戦後食糧事情―斎藤茂吉、山之口貘、片山廣子

著者等紹介

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962年茨城県生まれ。評論家。歯学博士。鶴見大学歯学部卒業。歯科医のかたわら、執筆活動を行なう。主に明治から戦前までの文芸作品や科学者などの著作を、新たな視点で読み直す論評を一貫して行なっている。’96年、『偽史冒険世界』(筑摩書房)で第10回大衆文学研究賞受賞。2010年、『日本SF精神史』(河出ブックス)で第41回星雲賞、第31回日本SF大賞を受賞。’19年、『日本SF精神史 完全版』(河出書房新社)で第72回日本推理作家協会賞(評論・研究部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

72
読んでいるかたが現時点でどなたもいらっしゃらないことに驚いた。すごーく、面白かったですよ。近代から戦後直後にかけての俳句・短歌・詩の歴史がざっくりと、著者のユーモア混じりの文章でわかります。堀辰雄と立原道造のくだりなどはとてもひきつけられました。当時の文壇はやはりホモソーシャルなものだったのだなと納得。特に文アルなどで文豪に興味を持たれたかたは、読んでおいて損はしません。むしろ得るものは大きいはず。2019/12/11

かもめ通信

23
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。てっきり近現代詩をめぐる興味深い話を交えつつも,詩作の手ほどきをする本だと思いこんでいたのですがさにあらず。近代から戦後直後にかけての俳句・短歌・詩の歴史をざっくり織り交ぜながら、詩人たちの作品とその生活や交遊関係を紹介していくスタイルで,肩肘張らないどころか,思わず笑ってしまうような話や,まさか,本当に?嘘でしょう??と,にわかには信じがたく青ざめてしまうような話まで,豊富な話題が満載の面白い本でした。2020/02/12

チェアー

13
うーん、詩歌(詩人)の歴史をたどろうとすると肩透かしを食う。あくまで筆者の私見による詩歌論。詩人の人となりや、大雑把な歴史の流れはわかりやすいが、出てくる詩人が限られているので、欲求不満になるのは残念。2020/01/23

かんがく

7
詩歌について書いてるが、著者は歯科。おじさんなのに詩歌が好きで恥ずかしいと言いつつ、世間にはびこる「オジサン構文」とは違ってユーモアと品と詩への熱情が伝わる良い文。世の中のオジサンも詩歌を楽しんだ方が良い。西洋趣味やらナショナリズムやら社会主義やらで現実社会とも深く結びついていることがわかり、近代史への新たなアプローチとしても楽しめた。2022/04/17

tamami

4
明治以降の文学者たちの、それも詩歌を中心にした作者たちの、素顔の生活と交遊録といった感じで、食べ物、恋愛、革命、戦争・・・等々のテーマのもとに意表を突く多くのエピソードを発掘して示してくれている。それも本人たちに関わる作品込みで。これまで知らなかった、あるいは意識しなかった文学者のたくさんの作品や知らない言葉・表現に出会うことが出来て興味深く読ませてもらった。あの作者とこんな食べ物、この時期にこんな叙情詩など、取り合わせの妙を楽しみながら、一人詩集などを開いているこの夜。2020/01/01

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