出版社内容情報
古今東西の画家たちによる自画像から、著者自身の作品、そしてプリクラ・インスタの「自撮り」など社会的現象まで網羅した意欲作。
内容説明
自撮り時代の「わたし」をめぐる物語。セルフポートレイト写真(自画像的写真)をつくりつづけてきた美術家が約600年の自画像の歴史をふりかえりながら綴る「実践的自画像論」。
目次
第1章 自画像のはじまり―鏡の国の画家
第2章 カラヴァッジョ―ナイフが絵筆に変わるとき
第3章 ベラスケス―画家はなぜ絵のなかに登場したのか
第4章 レンブラント―すべての「わたし」は演技である
第5章 フェルメール―自画像を描かなかった画家について
第6章 ゴッホ―ひとつの「わたし」をふたつの命が生きるとき
第7章 フリーダ・カーロ―つながった眉毛のほんとうの意味
第8章 アンディ・ウォーホル―「シンドレラ」と呼ばれた芸術家
第9章 さまよえるニッポンの自画像―「わたし」の時代が青春であったとき
終章 最後の自画像
著者等紹介
森村泰昌[モリムラヤスマサ]
1951年、大阪市生まれ。美術家。京都市立芸術大学美術学部卒業、同大学美術学部専攻科修了。’85年、ゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト写真『肖像・ゴッホ』を発表。以降、今日に至るまで、一貫して「自画像的作品」をテーマに作品をつくりつづける。国内外で多くの展覧会を開催。ヨコハマトリエンナーレ2014ではアーティスティック・ディレクターを務める。2016年、「森村泰昌:自画像の美術史―『私』と『わたし』が出会うとき」(国立国際美術館)を開催。’18年、大阪北加賀屋に「モリムラ@ミュージアム」をオープン。著書多数。’11年、一連の芸術活動により紫綬褒章を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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