出版社内容情報
危険地帯ジャーナリストとして脚光を浴びている著者が、極めて危険な狭い地域の中でのみ存在する「暗黙のルール」を取り上げる。
内容説明
危険なやつらに、危険な場所で、危険なことを聞いてきた。
目次
第1章 人殺しの頭の中
第2章 命に値段はつけられる
第3章 スラムという現実
第4章 裏社会の掟
第5章 本当は危ないセックス
第6章 世界は麻薬でまわっている
第7章 なくならない非合法ビジネス
第8章 自分探しと自己実現の果て
最終章 危ない思想は毒か薬か
著者等紹介
丸山ゴンザレス[マルヤマゴンザレス]
1977年、宮城県生まれ。“考古学者崩れ”のジャーナリスト・編集者。無職、日雇い労働、出版社勤務を経て、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
101
著者は「考古学者崩れ」のジャーナリスト、丸山ゴンザレス氏。世界中の危険地帯の取材を続けてきた著者が、教科書には決して載らない「危険思想」について自らの体を張って体系化した一冊。殺人犯、殺し屋、強盗、武器商人、マフィア、ギャング、麻薬の売人、薬物依存者、悪徳警官など、危険を承知の上で取材をして、悪意や危険な行動の根幹にある考え方を「考古学者的なアプローチ」で著者なりに拾い上げています。相手を「甘い」と思って「ナメる」こと、これこそ最悪に恐ろしい危険思想。普段かかわることのない世界で興味深かったです。2024/01/13
ゆみきーにゃ
83
初のゴンザレスさん。クレイジージャーニーが面白かったので読んでみたけど、読みやすくて一気読み。危険思想とあるのでもっとぶっ飛んだお話が読めると思ったのでちょっと肩透かし。もっとゴンザレスさん読んでみたい!2022/03/06
かずー
77
クレージージャーニーでお馴染みの著者。人殺し、スラム、売春、ドラッグに関わる人達にインタビューし危険思想を分析する。彼らは時代背景、環境、貧困など日本と異なるため理解し難い思想を持っており根深い問題である。テレビで見る著者は見た目、行動力から察するにワイルドな印象があったが本書からは繊細さを感じた。2021/06/21
ニッポニア
73
クレイジージャーニーを見て、著作を読んでみる。危険地域に土足で入り取材する度胸に価値あり。以下メモ。悪意や危険の根幹にあると思われる考えを拾い上げると共通点が見出せる。フィリピンで、金で人は殺される、半身不随になって補償をするよりも殺して罪を償う方が安い現実。やはり昼間、地元民は襲われにくい。スラムでは富は再分配する、得たものを振る舞う、分配しないと襲われるシステム。貧しさは、見せる側でなく見る側に問題がないか?精神的呪縛から、縄張りから出ないギャング。タイでは過去を隠さない、殺しても罪は償った、と。2024/01/02
Aster
54
一時間強で読める。少し感化されたかな。我々が思う狂人なんてものは基本映画の中にしかいない。2021/02/28