出版社内容情報
高津臣吾[タカツ シンゴ]
著・文・その他
目次
序章 二軍監督の仕事とは、何か?
第1章 育てる―育成には、プランが大切だと改めて知った
第2章 モチベーションを高めるために必要なこと
第3章 育てる組織
第4章 コミュニケーションが円滑な組織を生む
第5章 監督になって知る野球の奥深さ
第6章 僕が学んだ監督たち
第7章 二軍珍事件簿
著者等紹介
高津臣吾[タカツシンゴ]
1968年広島県生まれ。東京ヤクルトスワローズ二軍監督。広島工業高校卒業後、亜細亜大学に進学。大学では二番手投手。’90年ドラフト3位でスワローズに入団。’93年ストッパーに転向、20セーブを挙げチームの日本一に貢献。その後、4度の最優秀救援投手に輝く。2004年シカゴ・ホワイトソックスへ移籍、クローザーを務める。開幕から24試合連続無失点を続け、「ミスターゼロ」のニックネームでファンを熱狂させた。日本プロ野球(NPB)、メジャーリーグ(MLB)、韓国プロ野球、台湾プロ野球を経験した初の日本人選手。独立リーグ・新潟アルビレックスBCでは選手兼任監督としてチームを日本一に導く。’14年スワローズ一軍投手コーチに就任。’15年セ・リーグ優勝。’17年より現職。NPB歴代2位の通算286セーブ、史上2人目となるNPB/MLB通算300セーブを記録している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっさん
124
★★★☆ 二軍の「負けてもいい」特権を謳歌してほしいという独特のスタンスや、野村譲りの論理的思考が、選手の志気に合致。素晴らしい教育者だと思う。来季の一軍監督就任が決まり、期待しかない!2019/10/03
おしゃべりメガネ
120
やっぱり本当にためになりますね~。現役時代、周りが羨むような剛球ピッチャーではなく、最初からスーパースター、屈指のクローザーではなかった選手が野村監督との出会い、アドバイスにより、あの魔球シンカーを取得し、日本球界屈指の守護神へと化けた背景には様々な葛藤や苦労があったんだなと。普段からの雰囲気からも伝わるように、基本的にポジティブでありながら、細かい気配り、配慮を忘れずにさりげなくコミュニケーションとれる術はしっかりと学んでいきたいトコですね。若手の育成、これからますます重要になっていくんでしょうね。2023/04/30
きみたけ
101
著者は現在東京ヤクルトスワローズ監督の高津臣吾。2018年シーズン終了後の二軍監督時代に出版された本です。ヤクルトやメジャーリーグ、韓国、台湾、BCリーグでもプレー経験を持つ監督の定評のある育成・指導方法と今後の野球の新たな可能性について語っています。指導とは決して引っ張るものではなく、正しい方向に視線を向かせること。選手の話を聞き、自ら考えてもらうのが基本スタイル。こうして育ったエース高橋と四番村上が、昨年日本一に輝いたヤクルトの原動力になったんですね。仕事での後輩指導や育成にも参考になりました。2022/06/14
Lara
100
2018年シーズン終了後出版された本。2021年の優勝は、それまでの二軍監督時代に培って来た人間関係、監督経験が活かされている。一緒に苦楽を共にした選手達が中心に活躍し、優勝に貢献している。風通しの良さ、人の話を聞いてあげるたこと、話し合うこと等、大切なことだ。2022/05/19
けんとまん1007
69
プロ野球の二軍の意義を認識できた。もちろん、チームにより違うものがあるとは思うが、なるほどなあ~と思う。育成とリハビリの二つ。一軍で期待される役割を担う能力を、いかにして育てるのか。選手の年齢幅・経験の違いも大きいなかで、球団全体としての意志統一がなされている。とは言え、選手も人であり、計画通りにはいかない中で、いかにして育成するのか。高津監督の経験を踏まえたリーダー論でもあると思う。2024/10/02