光文社新書<br> 一度太るとなぜ痩せにくい?―食欲と肥満の科学

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光文社新書
一度太るとなぜ痩せにくい?―食欲と肥満の科学

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  • サイズ 新書判/ページ数 282p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334043643
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C0245

出版社内容情報



新谷隆史[シンタニ タカフミ]
著・文・その他

内容説明

「太るのはイヤ」と思っている人は多い。また、一度太るとなかなか痩せられないと実感している方も多いのではないだろうか。いつか痩せると思って昔の洋服をとっておいても、結局、着ることができないといった…。肥満そのものは病気ではない。しかし、糖尿病や高血圧、高脂血症を始め、肥満は様々な疾患の原因になっているだけでなく、心筋梗塞や脳卒中など、死と隣り合わせの重篤な疾患を引き起こす。そして現在、日本や世界では、「健康を損なう肥満」が蔓延しつつある。本書では、基礎生物学の研究者が最新の知見を紹介。肥満が引き起こされる仕組み、美味しいものが認識される仕組み、食欲が生み出される仕組みなどを明らかにしながら、私たちが健康に生きるためのヒントを提示する。

目次

第1章 太るとなぜ病気になるのか?(肥満とは何か;増え続ける肥満 ほか)
第2章 美味しさを感じる仕組み(美味しさの研究とは;味を感じる仕組み ほか)
第3章 食欲が生まれる仕組み(恒常性の食欲と快楽性の食欲;レプチンが恒常性の食欲をコントロールする ほか)
第4章 美味しさを支配しよう(砂糖と脂肪の危険な誘惑;人類は砂糖に支配されている ほか)

著者等紹介

新谷隆史[シンタニタカフミ]
1966年京都府生まれ。基礎生物学研究所統合神経生物学研究部門准教授。京都大学農学部食品工学科卒業。総合研究大学院大学生命科学科博士課程修了。博士(理学)。基礎生物学研究所感覚情報処理研究部門助手、同研究所統合神経生物学研究部門助教を経て現職。分子生物学及び生化学の解析技術を用いて、脳の形成機構、視覚神経回路の形成機構、記憶・学習の制御機構の解明に取り組んできた。現在は食欲の制御機構と肥満にともなって生じる病態の分子機構を明らかにする研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

24
タイトルに惹かれて読んだ。結論から言うと「糖と脂肪に現代人は支配されており、その依存症になっている」ということ。SNSでアップされるのも多くは糖と脂肪のバリエーション。著者は基礎生物学研究所で食欲を制御するレプチンというホルモンを抑える物質を発見した。さすがに論文も最新で科学的。初めての著作である。ご自身はロードバイクの大会に出て運動を推奨。快楽中枢は前頭前野にあるのだが、やせるためにも前頭前野が重要。記録をつけて意識化すること。美味しさに支配されずに支配しよう。より意識して米と野菜と魚を食べましょう。2018/09/19

FuSa

10
よくある糖質制限とかダイエット本とは一線を画す1冊。肥満がなぜ良くないかを語るのはあるあるだけど、そこから食べ物を美味しいと感じる五感の仕組みに迫り、食べ物を欲する欲が生まれるメカニズムへと話が広がる。目新しい肥満防止策はないけれど、五感や欲(専門用語では報酬系)に関する話はトリビア的な側面もあって新鮮。鍵は大脳皮質前頭前野。2018/12/19

ATS

8
★★☆復習になるところもあり、知らないこともあったりして勉強になった。読み終えてみると、で?っていう感じが否めなかった。解決策が非常に浅かったからかな。2018/08/08

ace

6
肥満の原因を身体と脳の機能から明らかにし、精神と環境の要因から対策を説く。肥満につながる快楽性の食欲は精神的影響を受け4,5歳頃からみられる。食べ物を見えない所に置いて考えさせず、食事の記録を取り摂取量を意識させる。肥満の要因である砂糖と脂肪は安価で入手しやすい状態になっているが、意識的に野菜を摂り、一日三回の規則正しい食習慣で飢餓を感じる状態を就寝時のみにする。外食は他人に摂取量を決められてしまうので摂取量をしっかり判断する。睡眠を取りストレスを溜めない。糖質制限の根拠論文は制限を利とする結論ではない。2024/10/06

天切り松

5
味覚の化学として非常に興味深く読めた子供がコーヒーを飲めないのは危険なものだったからですね。ダイエットには向かない本だとはおもいます。2019/03/14

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