光文社新書<br> コミュニティー・キャピタル論―近江商人、温州企業、トヨタ、長期繁栄の秘密

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光文社新書
コミュニティー・キャピタル論―近江商人、温州企業、トヨタ、長期繁栄の秘密

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334043278
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0234

出版社内容情報

「コミュニティー・キャピタル」、それは、特定のメンバー同士の信頼に支えられた「つながりの力」。現代におけるその重要性とは?

内容説明

本書では、最新の社会ネットワーク理論と綿密なフィールド調査に基づき、特定のコミュニティーにおけるメンバー間の「同一尺度の信頼」がもたらす“つながり力”に着目する。「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」で知られた近江商人、近年、国際的に大活躍する温州人企業家のネットワーク、さらに、高い競争力を維持するトヨタのサプライチェーンなど、優れたパフォーマンスを示すコミュニティーの特徴とは?その経済繁栄はいかにして生まれ、長く維持されるのか。ビジネスのヒントを探る一冊。

目次

第1章 広がってつながる近江商人
第2章 生きる術としてのコミュニティー・キャピタル
第3章 温州人コミュニティーの伸展
第4章 異国で繁栄する企業家たち
第5章 進出先社会との共存共栄を求めて
第6章 企業間コミュニティーが成功するには?
第7章 危機マネジメント能力
第8章 繁栄のためのコミュニティーとは

著者等紹介

西口敏宏[ニシグチトシヒロ]
一橋大学名誉教授・特任教授。1952年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ロンドン大学社会学修士、オックスフォード大学社会学博士。専門は組織間関係論。経産省、防衛省等の委員歴任。著書に『コミュニティー・キャピタル』(有斐閣、中小企業研究奨励賞、日本ベンチャー学会賞受賞)などがある

辻田素子[ツジタモトコ]
龍谷大学経済学部教授。1964年生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学文学修士、ロンドン大学経済学修士。一橋大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は中小企業論、地域経済論。滋賀県中小企業振興審議会委員、京都老舗の会特別会員等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちぃ

5
大変楽しく拝読致しました。2022/05/06

hiyu

5
硬派な内容。「コミュニティーキャピタル」でももちろん良いと思うが、シンプルに組織としての紐帯の在り方として読んだほうが理解しやすかった。例として出された近江商人や温州出身者のそれの形成とトヨタのそれは読んでいても面白いというか、ある意味不思議とも思え、時間や空間、慣習の違いを埋めるものは何か、それも興味深いものであった。2018/09/26

富士さん

3
個人の能力に基づく利点とある社会に所属する利点の間の、価値を共有する利点をコミュニティー・キャピタルと考え、この凝集性が経済的な成功の要因となっているということのようです。個人的にはイタリア、プラートの産業集積がすでに陳腐化しており、今では温州商人が支えているという話は、この理論がアニメ産業にも当てはめられることが多いことから理論の接続という意味で興味深いものでした。また、弱い成員も成員である限り独自の機能を果たしており、全体を維持するために貢献しているという指摘は広く考慮されるべきものだと思います。2020/07/04

Tatsuo Mizouchi

2
☆☆☆ 書いてあることは目新しいことはなく、ソーシャルキャピタルの批判として語られてきたマフィアのコミュニティーのこと。ただそれに新しい言葉をつけ、健全なソーシャルキャピタルに至る通過点として位置付けたこと。2018/01/27

yyhhyy

1
商売人同士の信頼関係という資本(コミュニティキャピタル)について紹介した本。トヨタのサプライヤ統治の話だけでも読む価値があると思います。2019/12/30

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