出版社内容情報
岩本真弥[イワモト シンヤ]
内容説明
全国高校駅伝大会で最多9回の優勝を誇る広島県立世羅高校。人口わずか1万7千人の田舎町の学校は、なぜこんなに勝ち続けられるのか?最強チームを率いる指揮官が、独自の指導論から学校を取り巻く環境、街の文化や魅力などあらゆる角度から、日本一の秘密を明かす。同校OBで、箱根駅伝2連覇を果たした青山学院大学陸上競技部・原晋監督との特別対談つき。
目次
第1区 都大路、運命の一日
第2区 速い選手より強い選手を
第3区 どうやってチームを再生させたのか?
第4区 苦しみ続けた日々が教えてくれたもの
第5区 人口17000人の町が日本一になれた理由
第6区 タスキを次世代へつなぐ
第7区 日本陸上界、改革のための提言―青山学院大学陸上競技部・原晋監督対談
著者等紹介
岩本真弥[イワモトシンヤ]
広島県立世羅高校、陸上競技部監督。1965年、広島県生まれ。世羅高時代に三年連続で全国高校駅伝に出場し、三年生時に区間賞を獲得。福岡大、中学教諭を経て2005年、世羅高監督に就任。翌06年、チームは三十二年ぶり、そして監督として自身初の優勝を成し遂げる。10年からは女子チームも率い、15年は男女アベック優勝を実現。これまで男子は五度、女子は一度、日本一に導く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
15
〝駅伝で繋ぐ人と街〟 #読了 知っている選手の名前もちらほら。根性論ではない陸上長距離の面白さがもっと浸透するといいなぁ。2021/10/31
さや
15
全国高校駅伝をみて読み進めた。どうしても今年の結果が頭にちらつく。その中でやはり1区の重要性を感じた。箱根駅伝が近付きつつあるが、高校駅伝もまた楽しみがある。都大路を走る高校生たちは、なんといってもまだ15歳前後。その中で自分の安定した走りをできるのか。そして彼らにはさらに未来が待っている。そこへどうつなぐのか。大切な時期に、監督が行うチーム作りとは。そこは単に陸上を教える存在としての監督だけでなく、生徒の成長を見守る教師の視線を感じる。2016/12/28
ラダー
7
駅伝で知らぬ人がいない広島県世羅高校。男女アベック優勝、大会記録更新、その強さの源泉は?と気になって手に取ったが、予想以上の内容に胸が熱くなりました。岩本監督本人による著。脱管理と銘打ってますが、管理しすぎない管理。手綱を引き締めた管理かと。また、青学の原監督と1学年違いで一緒に走られていたとは知りませんでした。対談で、よくも悪くも厳しすぎた自身の高校生時代を反面教師として切磋琢磨された結果とお二人が語っていたのが印象的。また、駅伝だけでなく、地域活性や日本マラソン界まで語られています。一読の価値あり。2017/05/10
DT
1
すべてのベースは生活にある。速さより強さ。強さを支えるのは人間性。 思った以上に示唆に富み納得感のある内容。後半の仙台育英監督の講演のくだりは印象的。2021/02/27
みむら しんじ
1
一晩で一気に読了。人口17,000人の広島県の小さな田舎町の高校が高校駅伝でその名を広めた。男子チーム通算優勝回数日本一。2015年には男子チームは【神の領域】と言われた高校駅伝記録を更新。また高校駅伝としては22年ぶりの男女同時優勝。古豪と言われた世羅高校も長くその歴史の中に埋もれてしまい、いまや「古豪とさではなく化石」と言われたことに大いに発奮した。体育会系の伝統である「根性論」と「とにかく走らせる」方針に疑問を抱いた岩本監督は「日本一練習時間の短い」指導を始めることにした。拍手。2017/01/30