出版社内容情報
法律スレスレで荒稼ぎする９人のアウトローの肉声を元に、知られざるシノギの実態を極道取材の第一人者が鬼気迫る筆致で描きぬく。
内容説明
法律スレスレの世界で、荒稼ぎするグレーゾーンの企業家たち…彼らの知られざる実態に、極道取材の第一人者が迫る。
目次
第１章 「裏」情報サイトの先駆者（本堂マサヤ）
第２章 出会い系サイトの帝王（Ｐ）
第３章 堅気のデリヘル王（梅本健治）
第４章 危険ドラッグの帝王（Ｋ）
第５章 日本一のイカサマ・カジノディーラー（中村富雄）
第６章 ＦＸの帝王、仮想通貨に挑戦（Ｉ）
第７章 六本木の帝王と関東連合（多田達也）
第８章 詐欺の帝王の新事業（本藤彰）
第９章 ヤクザ界の高倉健（熊谷正敏）
著者等紹介
溝口敦［ミゾグチアツシ］
ノンフィクション作家、ジャーナリスト。１９４２年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。出版社勤務などを経て、フリーに。２００３年『食肉の帝王』（講談社＋α文庫）で講談社ノンフィクション賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
28
★★★★ 裏情報サイト、出会い系サイト、デリヘル、危険ドラック、闇カジノ、密輸・詐欺、etc... グレーなビジネスで成功した人達について書いた本。著者の暴力団と関係なければグレーというスタンスは納得できないけど、ブラックって言ったら取材は厳しかったのかも。ともかく内容はとても面白かった。2016/06/27
リキヨシオ
28
裏情報サイト、出会い系サイト、デリヘル、脱法ドラック、闇カジノなど取り上げられる９人の企業家はヤクザではなく法律スレスレグレーゾーンビジネスの成功者達。様々な工夫により法の眼を掻い潜り荒稼ぎをする一方で彼らのビジネスにより被害者がでているのも確かである。このビジネスに関してはアイディアに加えて「罪悪感」があるかないか…グレーゾーンを利用する側も自分からその世界に踏み込んでいる点もある。そういう客は自分が嵌めなくても遅かれ早かれ誰かが嵌める…現状では利用する側が気を付けるしかないのが何とももどかしい。2016/06/24
マッキー
17
ぶっちゃけ、うらやましい。荒稼ぎして４０００万でディズニー貸し切りとかほんとすごい。これも法に触れるぎりぎりのラインだけど、こういうグレーな手段で月収一億とか稼げるのもある種の才能かもしれんな。2016/09/03
skunk_c
10
面白かったがまあ話の桁が違う。多い人だと１週間で４千万円だとか。しかもそれが出会い系（というかほとんど詐欺）、デリヘル、いかさまカジノ、脱法ドラッグ。持つものから巻き上げている分には、金のあるところで回ってるって感じで、庶民とは別世界と言えるけど、出会い系「詐欺」（本書では詐欺とは区別している）で、「大金差し上げます」に引っかかって巨額の課金を支払うハメになってる人などはおよそ金持ちとは思えないので、もっとよく考えて欲しいとも思う。金欲・物欲は止めどないのか。平凡好きの者から見ると、かなり異質な世界だ。2016/07/14
緋莢
9
図書館本。裏情報サイト、出会い系サイト、危険ドラッグ、カジノディーラーなど著者曰く「グレービジネス界の勝者」という人物の姿を書いた本。タイトルはやや大袈裟です。 ＜警察と税務署には絶対入ってもらいたくない。事実、出会い系サイトを7年やって警察や税務署は一度も来ていません＞と語っていた出会い系サイトの帝王・P、 むしろこういう取材に出たことで警察や税務署が来たなんて事になっていたりして。 独学でイカサマを学んだというカジノディーラー、最後の方に（続く2024/10/12
