光文社新書<br> 若田光一 日本人のリーダーシップ―ドキュメント宇宙飛行士選抜試験〈2〉

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若田光一 日本人のリーダーシップ―ドキュメント宇宙飛行士選抜試験〈2〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 259p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334038984
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0236

内容説明

2014年7月からのおよそ5か月間、自身初の宇宙飛行で長期滞在を行った油井亀美也は、’09年に日本の宇宙開発を担うJAXAによって選抜された。油井が選ばれた背景には、日本の悲願達成への明確な狙いがあった。それは、国際宇宙ステーションの「船長」、すなわち世界を率いるリーダーとなれる人材の獲得である。その船長に日本人として、またアジア人として初めて就任し、’13年11月からの半年に及ぶ宇宙でのミッションを見事果たした若田光一。米露を中心に行われてきた宇宙開発の長い歴史の中でなぜ今、若田が選ばれたのか?日本人は本当に世界のトップとして通用するのか?リーダーの資質とは一体何か?―大好評『ドキュメント宇宙飛行士選抜試験』の著者二人が、若田への密着取材を通じ日本人にとっての永遠のテーマに挑む!

目次

第1章 日本人「船長」の誕生
第2章 船長の仕事
第3章 緊急対処訓練
第4章 自分を客観視する力
第5章 「和」の調整力
第6章 試される日本人のリーダーシップ
第7章 次代の船長のために

著者等紹介

小原健右[オバラケンスケ]
1977年、宮城県生まれ。慶應義塾大学卒業後、NHKに入局。報道局・科学文化部記者、ニューヨーク特派員などを経て、現在は報道局・国際部デスク

大鐘良一[オオガネリョウイチ]
1967年、東京都生まれ。一橋大学卒業後、NHKに入局。現在は報道局チーフプロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たくや

51
宇宙飛行士の訓練の厳しさに唖然。"発言内容が的外れでもいい。間違っても議論の足しになる。むしろ何も言わずに黙っていることが一番無益である"という言葉が思うところがあった矢先だったので強烈に刺さった!お互いの意見を出し合い、問題解決策を探る。それが若田さんの考える「和の心」世界各国の宇宙飛行士と過ごすISSの中での日本人らしいリーダーシップという所に感銘を受けた。どんな訓練でも真面目に謙虚に取り組んで努力することで周りから信頼され「光一となら宇宙に行きたい」と言われる若田さんの姿には習うものがあまりに多い。2019/11/13

hatayan

46
日本人の宇宙飛行士で初めて国際宇宙ステーション(ISS)の船長を務めた若田光一に密着。並み居るプロ集団を率いるために重要な心がけは、部下の言うことにしっかり耳を傾け、チームにとって最もスムーズな仕事の進め方を見いだすこと。若田が目指すのは異なる意見を出し合って最終的にチームとして自然にまとまっていく「和」のリーダーシップ。ミッションに相応しい人員配置を行って、気がついたら仕事が終わっていた、という形を理想とします。 宇宙飛行士のドキュメントが優れたリーダーシップの教科書でもあることを気づかせる一冊です。2020/02/20

7a

12
緊急性も優先度もトップクラスのミッションが分刻み、少しのミスが命の危機につながるそれらをバックグラウンドの異なるメンバーとこなさなくてはいけない。逃げ場のない閉塞感は文字で見る以上に相当なストレスを強いることだろう。日本人初のISS船長となった若田光一氏のリーダーシップについて掘り下げた本。特にISSモックで行われた緊急対応試験の描写が面白く学ぶところが多い。忌憚なく意見を言い合える環境、問題を人ではなく出来事にフォーカスして議論しているのも巧みだったし、ミスをしても次はどうするかとすぐに切り替える。2019/06/20

もえたく

11
『ドキュメント宇宙飛行士選抜試験』の続編。子供時代、サラリーマン時代と決してリーダーシップをとるタイプではなかった若田光一宇宙飛行士が、いかにして国際宇宙ステーションのコマンダー(船長)の資質を備えるようになったか。「昨日より今日、今日より明日と、やれることを増やすように努力」「日本人にもともとある非常に高い調整能力 和の力」「怒りを的確に表す」など大変参考になります。また、油井宇宙飛行士がコマンダーになることを期待され採用されているのを知り、楽しみが増えました。2016/02/24

ベル

9
【宇宙㉕】本書は、リーダーとして大事な資質とは何か、そのヒントを与えてくれる本。◆印象深いのはその例として、『的確に怒りを示すこと』を若田さんが挙げていたこと。温厚そうな若田さんの言葉なので驚きましたが、その真意を知り納得。私も常々日本人は怒るのが下手だ、と自戒を込めて感じていたので、とても勉強になりました。メリハリとタイミング。これが大事。◆『日本人にはもともと非常に高いレベルの調整能力が備わっている』という言葉からは勇気をもらいました。日本人には日本人のリーダーシップがある。それが『和の力』なのです。2016/03/28

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