内容説明
従来のよくできた社会システムの多くは、どうやら耐用年数がすぎ、人や組織のあり方を窮屈にしてしまっている。私たちの日常に多様なスタイルや解放的な文化をつくりだしていくには、この「かたい社会」のシステムや人間関係を、中心ではなく周辺部分からゆるめていく脱力的なアプローチが不可欠になる。白黒をはっきりつける二項対立的思考や問題解決手法には限界があり、ズレや違いを認め周囲と柔軟に関わり合い、試行錯誤しながら変化と広がりをつくっていく「ゆるいコミュニケーション」が必要だ。ゆるい就職・NEET株式会社・鯖江市役所JK課…数々の実験的プロジェクトの実態と、そこに生まれるゆらぎやとまどい、それに携わった当事者のリアルで生々しい感情の交錯などから「新しい何か」の萌芽を探っていく。
目次
序章 破壊しないで、「脱力」する
第1章 「グラデーション」をつくる―自意識過剰で偏屈な僕の、研究と実験
第2章 JKが主役の、ゆるいまちづくり
第3章 ニートだけの、ゆるすぎる会社
第4章 ズレた若者たちの、いろいろな就職
終章 かたい社会に変化をつくる
著者等紹介
若新雄純[ワカシンユウジュン]
福井県若狭町出身。慶應義塾大学大学院修了、修士(政策・メディア)。現在、慶應義塾大学特任助教。株式会社NewYouth代表取締役。専門は産業・組織心理学とコミュニケーション論。人と組織のコミュニケーションを扱う研究者・プロデューサーとして、全員がニートで取締役の「NEET株式会社」や女子高生がまちづくりを担う公共事業「鯖江市役所JK課」、週休4日で月収15万円の「ゆるい就職」など、実験的なプロジェクトを多数企画・実施(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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