光文社新書<br> 創造的脱力―かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論

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光文社新書
創造的脱力―かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論

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  • サイズ 新書判/ページ数 241p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334038922
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0236

内容説明

従来のよくできた社会システムの多くは、どうやら耐用年数がすぎ、人や組織のあり方を窮屈にしてしまっている。私たちの日常に多様なスタイルや解放的な文化をつくりだしていくには、この「かたい社会」のシステムや人間関係を、中心ではなく周辺部分からゆるめていく脱力的なアプローチが不可欠になる。白黒をはっきりつける二項対立的思考や問題解決手法には限界があり、ズレや違いを認め周囲と柔軟に関わり合い、試行錯誤しながら変化と広がりをつくっていく「ゆるいコミュニケーション」が必要だ。ゆるい就職・NEET株式会社・鯖江市役所JK課…数々の実験的プロジェクトの実態と、そこに生まれるゆらぎやとまどい、それに携わった当事者のリアルで生々しい感情の交錯などから「新しい何か」の萌芽を探っていく。

目次

序章 破壊しないで、「脱力」する
第1章 「グラデーション」をつくる―自意識過剰で偏屈な僕の、研究と実験
第2章 JKが主役の、ゆるいまちづくり
第3章 ニートだけの、ゆるすぎる会社
第4章 ズレた若者たちの、いろいろな就職
終章 かたい社会に変化をつくる

著者等紹介

若新雄純[ワカシンユウジュン]
福井県若狭町出身。慶應義塾大学大学院修了、修士(政策・メディア)。現在、慶應義塾大学特任助教。株式会社NewYouth代表取締役。専門は産業・組織心理学とコミュニケーション論。人と組織のコミュニケーションを扱う研究者・プロデューサーとして、全員がニートで取締役の「NEET株式会社」や女子高生がまちづくりを担う公共事業「鯖江市役所JK課」、週休4日で月収15万円の「ゆるい就職」など、実験的なプロジェクトを多数企画・実施(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

62
JKが主役のゆるいまちづくりやニートだけの会社など着想は面白い。ただ魅力はあまり感じない。2019/02/15

ニッポニア

51
破壊せず脱力せよ、余白が自分を明白にし、人生の主権を取り戻すわけです、なんのための人生か考えよう。以下メモ。勝負、答え探しはもうやめ、硬直したシステムや人間関係を緩めるアプローチをし、社会にグラデーションを作る。週3日だけのゆるい就職。女子高生がまちづくりに取り組む鯖江市のJK課、ゆるい提案が町を変える。問題を解決するのでなく、現象とただ付き合う。全員ニートのNEET株式会社、期待を裏切らない質の低いサービス。アイデアは尽きない。落とし所なんてなくていい。人生の主権を持っている人に悲壮感はない。2024/04/06

ホークス

48
良書。かたい社会をゆるいコミュニケーションで揺さぶろうとする著者に心底びっくりし、共感した。特にNEET株式会社。ニートだけで全員が取締役の会社を作るとどうなるか?百人のニート達はどうしたか?一緒に試行錯誤する場が重要だと感じた。著者はリアリストで、崩壊中の日本が古い建前を脱する方法を模索している。半人前なりに生きていける社会にすべき。アルバイトの時給は安過ぎる。その通りと思う。国や会社や家族などの「世間」にべったり依存する日本的風土も原因だ。依存と支配の関係を「かしこい脱力」で克服したい。2018/10/25

あちゃくん

41
鯖江市JK課とかNEET株式会社とか著者が関わった実例から、システムに適応する/しないという二項対立的なコミュニケーションからグラデュエーションを持ったコミュニケーションに変えていくかが語られています。面白かった。2022/08/27

Nobu A

16
若新雄純著書初読。最近、報道番組コメンテーターとしてよく見かける若新先生。大学教授らしくない風貌とは裏腹に心のひだに触れるような物言いにどんな人物なんだろうと気になっていた。著者の生い立ちから始まり、閉塞感漂う社会にゆるさの必要性を提唱。学生時代に自ら立ち上げた事業も含め幾つかの事例を紹介しながら傾聴や対話の重要性を説く。感銘を受けた発言は覚えていないが、本文を通して人柄が滲み出ている。ただね、話を聞いている分には心地良いが、活字となると若干モヤモヤ感が残る。他者理解は努力と労力が伴う。難しいよな。2022/06/13

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