出版社内容情報
ガンダムスーツのでデザイナーが、自らの仕事論を豊富なデザイン画とともに語り下ろす。8月~「大河原邦男展」開催。
内容説明
日本初のメカニックデザイナーが語る、デザイン論、職人論、営業論。
目次
第1章 偶然始まったメカニックデザイナーの仕事
第2章 私が生み出したロボットたち―『機動戦士ガンダム』まで
第3章 メカニックデザイナーになるまで
第4章 私が生み出したロボットたち―『機動戦士ガンダム』以降、1980年代
第5章 私の仕事論
第6章 私が生み出したロボットたち―1990年代以降
第7章 人との出会い
著者等紹介
大河原邦男[オオカワラクニオ]
1947年東京生まれ。東京造形大学卒。オンワード樫山、おとぎの国を経て竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)に入社。『科学忍者隊ガッチャマン』でデビュー。以降、メカニックデザイナーを名乗る。’74年にタツノコプロを退社し、上司の中村光毅と「デザインオフィス メカマン」を設立。’78年にフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
34
9月に上野の森美術館で大河原邦男展を見に行き、その帰りに買ってしまった。昔懐かしアニメ ガッチャマン、ヤッターマン、ガンダム、タイム・ボカン等のメカニックデザイナー大河原さんのメカニック・デザイナーとはという話。懐かしいタツノコプロ、サンライズのロボ&メカニックはこれもあれもと大河原さんの作品。オモチャのスポンサーから売れるデザインするためにデザインを変更するのはちょっと残念。大河原さんオリジナルのデザインがいいと思うんけどな~。ガンダムもザグの方がモビルスーツとしての機能美あふれると思う。まぁ~楽しんだ2015/10/23
詩 音像(utaotozo)
31
初期のガンダムブームの時、著者のバックグラウンドは聞いてはいたが、改めて詳細を知ると、実に面白い。美大でテキスタイルデザインを学び、服飾の大手に就職したにもかかわらず、あっさり辞めて転職、さらに転職の末、「アニメにもマンガにもまるで興味がない」にもかかわらず、タツノコプロに就職。背景描き見習いから始めて、すぐに「唯一の上司」中村光毅に見出され「ガッチャマン」のサポート役としてメカデザインの道へ。不思議な紆余曲折の末に、ガンダムやザクが生まれたかと思うと感慨深い。著者の真面目な性格も窺えて好感が持てる。2016/01/15
トラシショウ。
26
積読消化。40年のキャリアを誇る、日本で初めてメカニックデザイナーと言う職業を確立させた人物の半生と、自伝的な内容と仕事論的な語りから当時から現代までのアニメ業界におけるメカニックデザイナーの仕事の変遷が見えてくる造り。「衣食住以外で「もの造り」をするのは人間だけ」「物の構造を理解せよ」「主役にはこけおどしが必要」等の経験と蓄積に基づく言葉の数々は、なるほど納得の説得力。ただ正直「仕事「論」」としては類似する事柄が前後して頻繁に書かれたり、要諦に帰結するまでが長かったりと散漫な印象(以下コメ欄に余談)。2015/10/02
たー
22
何かに役に立つという訳ではないけど、ガンダムで育った世代にとっては純粋に面白い。2015/11/05
T2y@
21
実際に上野で開催していた「大河原邦男展」にも行きましたし、デザイナーを志したキッカケである大河原先生の著書。 天才ではなく職人を自認し、監督・玩具メーカー、何よりもファンが求めるクリエイティブを生み出し続けた仕事史。 ガンダムスタッフ同士の富野・安彦両氏との件が、やはり印象深い。 いい距離感と緊張感が歴史を作ったのだなと。綺麗事ばかりじゃないんだろうけど(笑) 先生と一緒に仕事をしてみたいなあ。2015/10/24
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- 和書
- 新選組血風録 角川文庫