内容説明
変革の推進者にならなくてはならない人事が、変化を最も嫌う部署になっているケースは多い。しかし、人事のパフォーマンスが変われば、会社の業績は変わる―。社員の心を打つ数々の人事施策を打ち出し、会社の急成長を支えてきたサイバーエージェントの取締役人事本部長が、組織行動研究の第一人者との対談も交え、「人事のクリエイティビティ」とは何かを問う。
目次
序章 人事は何のために存在しているのか(金井×曽山)
第1章 ベンチャーに「人事本部」が生まれるとき
第2章 コミュニケーション・エンジン―矛盾の中に解を見出す
第3章 個人と組織が成長する仕組み
第4章 進化する人事
第5章 人事クリエイターの旅(金井×曽山)
著者等紹介
曽山哲人[ソヤマテツヒト]
1974年神奈川県横浜市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。’99年、株式会社サイバーエージェント入社。2005年、人事本部設立とともに本部長に就任し、’08年から取締役
金井壽宏[カナイトシヒロ]
1954年兵庫県神戸市生まれ。神戸大学大学院経営学研究科教授。MIT経営大学院博士課程修了。モチベーション、リーダーシップ、キャリアなど、人の心理・影響力・生涯発達に関わるテーマを主に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みなみ
12
サイバーエージェントの人事制度について纏められた本。制度を実施したときにしらけないよう、運用したときの問題点を考えたり、周囲に聞いたりするのが大事だというところに納得。2020/02/21
けん
10
【★★★★☆】10年以上前の書籍だけど古さは無く、今でも使えるテクニックが多数。2025/03/05
Natsuko
4
マキシマム自社版作りたい 褒める文化 斜め上の先輩 キープエナジー かっこいいから目指す たくさんダメ出し受ける 覚えておきたい いい本だった2016/03/31
ctr-wan529
3
HR界の有名人サイバーの曽山さんと、神戸大学金井教授の共著。人事は何のために存在しているのか。まさにわたしは先週尊敬してる営業の先輩にそう問われ。答えられない自分が悲しくて、寺に救いを求めるような気持ちで読んだ。経営にインパクトを与えるために個人や組織の力を引き出す仕掛けが必要、その制度も計画が2割で運用が8割。現場の声を聞きながら、AND思考人事であること。しらけのイメトレや、目標設定におけるセリフメソッドはすぐやる。また俯瞰シートのアップデートは自分の月次の書類をまさにアップデートしてやりたい。2024/10/06
みつけ
3
人事メンバーがそれぞれ現場の声を拾い、その社員の名前や所属部署を書いて一覧表に書き込む「こみみシート」は取り入れてみたい。そうすればキーマンが寝耳に水で退職する「びっくり退職」抑止に役立つのではないかと思う。 人事の実務家の勉強は単なる「お勉強」ではだめで、インプットした情報を元に「自分ならどうするか」考えること、アイデアを周囲に当てて反応を見ること、そのうえで考えたプランを実行に移し経験を得ること。 競合へのアンテナを張り、他社から羨ましがられる施策を打ち立てる。2019/09/01