内容説明
薬の基本的な性質を知っていますか?「セルフメディケーションの時代」に必須の入門書。
目次
第1章 薬が作用するメカニズム
第2章 どんな薬にも副作用がある
第3章 体の中での薬の動き
第4章 薬害とドラッグラグはなくならない
第5章 ジェネリック医薬品の利点と欠点
第6章 薬剤師を有効活用するには
著者等紹介
深井良祐[フカイリョウスケ]
薬剤師。1986年岡山県岡山市生まれ。岡山大学薬学部卒業後、同大学院で創薬化学(メディシナルケミストリー)を専攻し、修士課程を修了。在学時に薬学系サイト「役に立つ薬の情報―専門薬学」を開設。難解な学問と思われる「薬学」を一般向けに分かりやすく解説し、情報発信を行う。医薬品卸売企業の管理薬剤師として入社後はDI(ドラッグインフォメーション)業務・教育研修を担当。独立後、現在は薬剤師として臨床にも従事しつつ、医療系コンサルタントとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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MILKy
8
なんて素敵な本なんでしょ。先ずはこの深井さんのファンになりました◎素敵な薬剤師さん!年下ナンテ!!調剤お願いしたいくらい!先日地元の調剤薬局で薬剤師さんと接したけどそれは酷いモノで、質問すると病院に聞けだのネットで調べろだの…これなら正直私でも薬剤師なれるゎと思った残念な出来事。そんな素人が読んでも噛み砕けるよう易く書いてある。読んでて分かるので楽しくなった。ジェネリックについては難しいなと。定番のアレグラはAGがあるのでSANIKお願いしてみよっかな!深井さんにはまた本書いて欲しい( *´艸`)2014/09/06
とんぼ
7
知ってるようで知らない「薬」の基礎知識。薬は病気を治すものではなく、症状を抑えるもの。目からウロコでした。薬の役割は受容体の働きを強めるか弱めるかの二つであると。これまで漠然と飲めばなんとかなると思っていた薬に対する見方が変わった一冊でした。薬=副作用と敬遠する気持ちもあったけど、ある状態に作用を働きかければ地続きに別の作用が発動するのも当然か、と納得できた。処方された薬は問題ない限り指示通りちゃんと服薬しましょうってこと。2015/09/22
tomoyuki.k
7
とても平易な言葉で薬に関する大まかな知識が解説されている。 セルフメディケーションを行う上で大きな手助けになるのではないだろうか。 薬剤師という職業は医療職の中でも存在感がないが、この本を通して多くの人に理解してもらえることを願う。2014/02/22
MIC
6
薬剤師の方が薬について解説した本。薬が効く仕組みから解説があり、かなり勉強になりました。豆知識もいっぱいありました。グルコサミンやコラーゲンは飲んでもアミノ酸に分解されてから吸収されるので、そのままの効果は出ない。風邪は薬では治らない、特に抗生物質は効かない。2014/03/11
がりがり君
5
読んだ動機:薬って意外とメカニズムがわかってないんじゃないの、という疑問から 事実:わりかしその通り。ただリスクとベネフィットを比べてベネフィットの方が大きかったら薬を処方する、という考え方。薬よりも運動や食生活改善の方が効くというのは耳が痛い。西洋医学の考え方がよくわかった。薬が作用するメカニズム(半減期など)を知ってるだけでも、薬に関する資料はメーカーが詳細をインターネットに出してくれてるので調べものが捗る。2018/10/21