光文社新書<br> アベノミクスのゆくえ―現在・過去・未来の視点から考える

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光文社新書
アベノミクスのゆくえ―現在・過去・未来の視点から考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 343p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037413
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

内容説明

アベノミクスとも言われる「大胆な」金融政策、「機動的な」財政政策、「民間投資を喚起する」成長戦略の3つの経済政策への期待感は、現在、将来の予想が重要な材料となる株式市場や為替市場の活況という形で表れている。一方で、例えば「大胆な」金融政策は、長期金利の急騰や行き過ぎたインフレをもたらすのではないか、結局賃金上昇という形で国民に恩恵が行き渡らないのではないかといった不安の声も聞こえる。このような期待と不安が入り混じる現状において、アベノミクスをどう評価すればいいのか?気鋭のエコノミストが、アベノミクスを支える“3本の矢”の現状評価と今後のゆくえを、精緻な分析によって論じる。

目次

はじめに アベノミクスの衝撃
第1章 日本経済の現状
第2章 日本経済を考えるための視点
第3章 過去から考える日本経済
第4章 未来から考える日本経済
おわりに アベノミクスのゆくえ

著者等紹介

片岡剛士[カタオカゴウシ]
1972年愛知県生まれ。慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程(計量経済学専攻)修了。三菱UFJリサーチ&コンサルティング経済・社会政策部主任研究員。専門は応用計量経済学、マクロ経済学。著書に『日本の「失われた20年」―デフレを超える経済政策に向けて』(藤原書店、2010年、第4回河上肇賞本賞受賞、第2回政策分析ネットワークシンクタンク賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

21
これからの問題点は消費税増税。現在はプチ・バブルの状態が落ち着いてきたかなという印象。反動が怖い。2013/09/08

isao_key

8
以前同著者の『日本経済はなぜ浮上しないのか』を発売間もなく読んだ。同書は2014年11月発売でアベノミクスの1年経過後の経済を総括していたが、本書は第二次安倍政権発足後、3か月経った時点で書かれているので、現在の状況とはかなり異なるが、日本経済の失われた20年について詳細に分析し、その原因と今後への提言がされ、まとまった本となっている。日本の所得税の実効税率は、給与所得1000万円未満に対し、他国に比べ税率が低く、高い最高税率が税収に結びついていない点を指摘する。過去のデータから現在の経済を読み解く。2015/07/02

Honey

6
2013.4.20初版発行 淡々と丁寧にデータを使って、過去2~30年の日本経済の状況を振り返り、これから向かうべき方向を解説。 日銀の政策失敗の際、誰も責任をとらない… というか、失敗であったことに触れようとしない今の状況は早期に改善して欲しい。 片岡さん、頑張れ!!! 2017/11/21

nori

3
Author is to be sponsored by Mr. Abe and big corporates including TEPCO. He never analyze risks at interests of JGB, atomic power, poor non-regular workers, etc. He was satisfied with Kuroda bazooka, but now we know May 23, 2013. It is 'stock' market. 2013/08/21

denz

3
現在進行中の「アベノミクス」について、その金融政策について過去・現在・未来について詳細に論じている。現状については、4月初頭の日銀新執行部の政策をみてからの方が良かったように思うが、これまでの経緯を知るには良い本。今後の課題は、自民党に弱い再分配政策への目配りをして、第一次安倍内閣当時の格差批判といった議論に足元を救われないようにすること、また消費税増税を延期すること。消費税に関しては、最近の党首討論の渡辺喜美氏とのやりとり(「これが政治の難しいところ」という発言)をみると、安倍首相には何か考えがあるかも2013/04/22

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