光文社新書<br> バカに民主主義は無理なのか?

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光文社新書
バカに民主主義は無理なのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037260
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0231

内容説明

民主主義だからダメなのか?まだ民主主義じゃないからダメなのか?本書では、日本の民主制の危機、問題点を考えるにあたり、民主制や自由思想の歴史、そしてそれを近代日本がどのように移入したのか、さらに、改正が取り沙汰される日本国憲法の、国民の見落としている根本原理などについて一から学び直す。また戦後政治が何を積み残してきたのかを丁寧に振り返り、最後には、我々に最も欠かけている思考について検証。民主主義の限界を克服する道を探る。「必要悪としての政治」という視点から、民主制の主体=民衆に求められる資質・精神について考える。

目次

第1章 日本人は、いったい政治に何を望んでいるのか?―日本の民主制が危機におちいっている理由
第2章 「自由」と「平等」に、根拠はあるのか?―民主制の歴史と、展開
第3章 日本国憲法、何か問題でも?
第4章 戦後の日本政治は、何を積み残してきたのか?
第5章 バカに民主主義は無理なのか?―輝かしくない日本の未来に向けて

著者等紹介

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962年茨城県生まれ。評論家。歯学博士。鶴見大学歯学部卒業。歯科医のかたわら、文芸評論、社会時評など幅広く執筆活動を行っている。1996年、『偽史冒険世界』(筑摩書房)で第10回大衆文学研究賞を受賞。2010年、『日本SF精神史』(河出ブックス)で、第31回日本SF大賞、第41回星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

16
ネガティブなダメ出しばかりしがちな僕らを引き込んで、いや自分もバカなんだから、馬鹿なりにちゃんと事実を踏まえる習慣身につけて、人と話して前に進まなきゃ、そんなスタンスに持っていこうとする本として読んだ。◇本でもネットでも僕らは悲しいくらい「読みたいモノしか読まない」。なので僕は、こんなタイトルでそんな状況をかき回そうとする試みにはとても意義を感じる。「期待とは違ったけど、でも、なるほどな」そんな読後感を創ることができるのも、本ならではなのだから。2013/09/19

ほじゅどー

9
★★★★先進国では民主制が衰退しつつある(エマニュエル・トッド)。民主国家を運営しているのは完璧な存在ではなく我々と同じ人間。人間は愚かで欲張りでずるく卑怯未練なところを持っている。そういう人間の代表が行っている政治は愚かで強欲でずるいものである可能性を持っている。だからこそ情報公開で事実を他者の目に晒すことで問題点を洗い出し続けることが必要。民主制で我々に必要なのは服従や忠誠でなく、支持や参加である。民主主義は確認し続ける必要のある面倒でまだるっこしいシステムである。2016/08/16

プラス3

8
「すべての国民には、“この国がどうあるべきか”を考える義務があるのだ(p167)」の一文が印象に残った。そうだよね~、そうであるべきだよね~。2013/07/28

ミッキー・ダック

8
著者は、「自分ならびに他者の権利」を保つためには、民主制しかないと考える。永遠に「参加」を求める面倒なシステムだが、それを嫌がると支配と服従が待っている。バカが選ぶ、バカな政治家だから、常に注視していないとバカなことを始めるという前提。日本では特に、原子力ムラや教育ムラのように、ムラビトは公正さよりも身内への友愛を重んじて不都合な真実を隠蔽するので、モラルではなく情報システムの整備によって事実を公開させ、事実に基づく科学的な思考をして、問題の原因と責任を明確にすることが必須だと説く。全く同感だ。 2013/02/12

このこねこ@年間500冊の乱読家

6
⭐⭐⭐⭐ タイトルは過激でしたがなかなか面白かった。 日本における民主主義の歴史や在り方を深堀りしており、憲法改正や原発、いじめ問題とも絡めているので良かったです。 バカにも民主主義は、できますっ!!2020/08/24

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