内容説明
本書では、主として最高裁の違憲判決の軌跡をたどり、最高裁がどこへ向かおうとしているのかを探る。憲法裁判すべてを網羅するのではなく、違憲判決に焦点を当てることで、憲法に対する最高裁の「姿勢」を浮き彫りにする狙いがある。違憲判決以外にも、最高裁の憲法判断を理解するうえで有用な判決について適宜、解説する。さらに、最高裁長官の事績を初代から追うことによって、「物語」のような違憲判決の歴史を舞台にあげる。あまり知られていない長官の素顔にふれて、“床の間”にある判決が少し身近に感じられるのではないか。この1冊で、違憲・合憲を判断する枠組みがわかること、請け合いである。
目次
序章 違憲判決とは何か
第1章 政治からの「逃避」―1947~1969 政治に踏み込まず、の“家訓”を宣言
第2章 北風と太陽―1969~1982 「公人」に厳しく「私人」には優しく
第3章 審理方法に変化の兆し―1982~1997 「規制目的二分論」に疑問符?
第4章 「救済の府」の覚醒―1997~ 人権保障の砦に
補章 「1票の格差」訴訟を追う
終章 岐路に立つ最高裁―国民に近づける3つの改革案
識者インタビュー
著者等紹介
山田隆司[ヤマダリュウジ]
1962年大阪府生まれ。’85年、読売新聞大阪本社入社。2008年、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。専攻は、憲法・メディア法。日本公法学会、日本マス・コミュニケーション学会、全国憲法研究会などに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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