光文社新書<br> 官僚を国民のために働かせる法

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光文社新書
官僚を国民のために働かせる法

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334036508
  • NDC分類 317
  • Cコード C0231

内容説明

霞ヶ関を離れても、訴えたかったことを、ここに語りつくす。

目次

1章 なぜ「国家公務員制度改革」が進まないのか(こんな国に誰がした?;改革派官僚は干される、飛ばされる;人事に改革のメスを)
2章 官僚たちの「生態白書」(官僚は「ふつうの人たち」の集団;官僚たちは「働き者」か;世間には通用しない「霞が関の常識」;国民感情とズレがある官僚思考)
3章 “内向き思考”が日本を滅ぼす(官僚の正体見たり、縄張り争い;どうにかならないのか、天下り;政権党になった民主党の変心;野田政権も改革逆行内閣;だから優秀な若手が辞めていく)
4章 政治家はこうして官僚にからめとられていく(官僚は政治家より偉いのか;官僚主導へ逆戻りした民主党政権;自前チームのない総理は官僚にからめとられる)
5章 官僚を国民のために働かせる法(改革は一気呵成に;幹部の身分保障をなくせ!;若手のやる気に火をつけろ!;老害を一掃せよ!;優遇というなの逆療法;天下りをなくす、とっておきの方法;人事院の衣替えを許すな!;国民の目が官僚を買える;官僚の「公僕意識」の復活が日本再生の鍵を握る)

著者等紹介

古賀茂明[コガシゲアキ]
1955年、長崎県生まれ。2011年9月、経済産業省大臣官房付のまま退職。1980年、東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革案を提議するも、09年末に解任される。その後も、改革派官僚として発言し続け、退職勧奨を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

44
官僚組織はピラミッド型。同期の次官就任で他の同期入省が辞める慣習で形が維持されてきた。辞めた人間を受け入れる天下りが機能しているからだ。ところが、これを厳しく制限しても、組織の防衛本能を刺激するだけで効果は期待できない。一方、優秀な官僚といえども、成果の80%は20%の人が出すというパレートの法則に支配されている。従い、組織内に多様な淘汰の仕組みを作り、段階的にキャリア選択をさせるべきだ。また、政治主導は、事業仕分のようなパフォーマンスではない。困難で高い目標を示し、そこに向けて官僚を動機付けることだ。2015/03/25

hideboo

17
前半から中盤までは前作「官僚の~」とかぶるところが多かったようです。で、本来のテーマといえば特別目新しいものはなかったように思いますが、言ってしまえば「公僕たれ」という事なのでしょう。国民のために命を賭してまで官僚になりたいという人にこそ、なってもらいたいものです。そうなれば、私たちにも協力しようという意識が生まれてくるはずです。前作と同じく、私がもう少し若く、頭が良ければ…2012/03/22

gonta19

12
2011/11/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。2011/11/21〜11/30先日とうとう経済産業省を退職した古賀茂明氏の官僚分析と公務員改革案が分かりやすく書かれている。本書の内容が、どれだけ真実なのか、官僚でない私には分からないが、今の状態を見ているとほぼこんな感じなんだろうな、と思う。古賀氏の改革案がベストかどうかは私にも分からないが、凄く効果的であると思う。とにかく、このままでは、日本はどんどん沈んでいってしまう。改革者の登場を切に願う。2011/11/30

ikatin

11
これまではテレビで何となく聴いてただけだったので、あらためて読んでみた。細かい解釈は難しいが、納得できる部分は多い。55年体制成立以後築き上げられた体質はそう簡単には変わらない。もちろん、政治家の質の低下が根本にあると思うのだが、我々国民一人一人にも責任はあるはず。しかし、日本には何故真のリーダーと呼べる人物がなかなかでてこないのだろう。やはり、教育なのかなあ。2012/06/02

安国寺@灯れ松明の火

11
橋下知事率いる「大阪維新の会」からの府知事選出馬要請を断った著者。両者には「公務員改革」という共通項があるように見えますが、本書タイトルの「働かせる法」のあたりに違いが出ているように見受けられました。著者も官僚および政治の現状を辛辣に批判してはいますが、いかに官僚を排除するかではなく、官僚が力を発揮すべき方向に尽力させる「制度」はどうあるべきかを具体的に提言しています。その点では、最後の第5章だけでも読み応えはありました。「人は意気に感じるもの」という視点が感じられるのも好ましいと思います。(続く)2011/11/19

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