内容説明
ピアノは、誰が弾いても同じ音が出る?ピアノを習っていたから、曲や演奏のことはよくわかる?―それは大きな勘違い。天才たちの音は時に常識を超え、聴く者を惑わせ、心を動かす。世界最高のピアニストたちの、どこを聴くか。どこがすごいか。技術論や奏法の説明は一切無し。ただ音に耳を澄ませ、感じ、悦び、楽しむためのクラシック評論。20世紀以降の名ピアニストたちの演奏の、一番おいしいところ、おもしろいところを取り上げる。彼らの名演CDリストつき。
目次
ピアニストによってこんなに演奏が変わる!
ヴァレリー・アファナシエフ―子供に聴かせてはならないピアニスト
イーヴォ・ポゴレリチ―異常な領域に突入したピアニスト
ヴェルヘルム・ケンプ―ヘタと言われ続けた名ピアニスト
ヴラディミール・ホロヴィッツ―芸人だけれど芸術家
フリードリヒ・グルダ―奇行で知られた天才
マウリツィオ・ポリーニ―ガツンと来る蒸留酒の味
マルタ・アルゲリッチ―ピアノ界のカルメン
マリア・ジョアン・ピリス―禅僧か賢者か
クリスチャン・ツィメルマン―優等生の坊やにあらず?
マレイ・ペライア―強烈な意志の人
グレン・グールド―エクスタシーの音楽家
ファジル・サイ―国境も時代も超えるピアニスト
中国のピアニスト―対照的な新旧ふたりの音楽家
それ以外の名ピアニストたち
著者等紹介
許光俊[キョミツトシ]
1965年東京都生まれ。慶應義塾大学で美学、東京都立大学でドイツ文学を学ぶ。現在、慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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