内容説明
かつて公務員試験対策に使われていた名テキストが、ここ最近の政治情勢を考慮した加筆修正を経て復刊。政治学の全体を流れで追える構成と、理解のキモとなるエッセンスがコンパクトに整理され、大学の教養課程レベルの知識が十分身につく。また、各項目の要所に掲載された例題とポイントが理解を助けてくれる。さらに深く学びたい人のために、著者独自のセレクションによる読書案内つき。
目次
第1章 政治とは何か、権力とは何か
第2章 近代国家の原理を造った思想家たち―近代政治思想史の展開
第3章 近代諸国家の政治制度―その原理と具体例
第4章 現代大衆国家―近代国家の理念が建前と化した所産
第5章 現代大衆国家はいかに動いているか―政治過程論
第6章 政治の科学をめざして―20世紀の政治学理論
著者等紹介
浅羽通明[アサバミチアキ]
1959年、神奈川県生まれ。著述業。早稲田大学教育学部非常勤講師。「みえない大学本舗」主宰。早稲田大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどるん
7
大学の一般教養レベルの内容は詰まっていると思う。キーワードを覚えるだけでは見落としそうな留意点も対比によって気付けた部分があったのは収穫。議会や政党の説明は流れが感じられてわかりやすかった。ただ省略されている内容の判断基準がよくわからない。2014/04/17
ステビア
5
カタログ的に。浅羽先生すげーと思った。2014/01/07
侘び寂び侘助
3
現代を生きていく上で、決して切り離せない政治。これは、もはや生活に密接に結びついているし、もはや無視はできないもの。勝手にやってとはもはや言えないため、おっさんは、基本から詰めていくようにする。2020/09/12
まままま
3
わかりやすくてよい本でした。あくまで政治学史の概観ですが、平易な言葉で新書サイズに収まっているのはありがたいです。現代日本の政治において、私は一家言を持ちませんが、どうも政治家個人に期待する傾向があります。過去の諸制度や、海外の諸制度等に学び、システムとしての政治を確立すべきという視点に欠けていたなあと思いました。2018/04/21
denz
3
政治学とは何を対象にする学問かから始まり、近代国家の前提となる近代思想の概観から、近代国家の制度、そして「教養と財産」をもった理性的な人びとによって構成される近代国家から「感情」によって動く大衆が参入した現代国家の考察へと進む、政治学の歴史を概説。たいへん便利で再読三読に耐える教科書。2012/12/30