光文社新書<br> 体験ルポ アメリカ問題児再生教室―殺人未遂、麻薬、性的虐待、崩壊家庭

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光文社新書
体験ルポ アメリカ問題児再生教室―殺人未遂、麻薬、性的虐待、崩壊家庭

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334036096
  • NDC分類 372.53
  • Cコード C0236

内容説明

本書の舞台は「Opportunity School」と呼ばれる特別学級だ。Opportunityとは、「機会」や「チャンス」の意で、公立小学校で手に負えないと判断された児童を再生させるプログラムである。そこに送り込まれるのは「担任教師を殺そうとした」「虐めっ子に銃を向けた」「ギャングの兄に麻薬の売人を強要された」「同居する叔父に性的虐待を受けた」「同性愛者の高校生にレイプされた」「両親とも刑務所に服役中」などの児童だ。「Opportunity School」の教師は、彼らにどのように接するのか?こういった仕組みが子供たちの立ち直りに有効なのか?そもそも何が悲惨な状況を生み出しているのか?自ら同校の教壇に立った著者による、白熱のルポ。

目次

問題児のための特別学級―Opportunity School
ジェイソン
グレン
2010年
僅かな残り時間
再会

著者等紹介

林壮一[ハヤシソウイチ]
1969年埼玉県生まれ。東京経済大学卒。大学時代にボクシングジムに所属し、ジュニアライト級でプロテストに合格するも、左肘に怪我を負いプロボクサーを断念。週刊誌の記者を経てノンフィクションライターとなる。96年渡米。2006年9月、一〇年の取材を重ね、黒人でワールドチャンピオンとなった五人のボクサーのその後を追った『マイノリティーの拳』(新潮社)を上梓。以来、弱者の目線から見た米国の姿を追い続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

11
普通の学校で問題を起こした小学生が送られてくる「チャンス学校」で、ボランティアとして生徒と向き合ったルポ。メキシコ移民が多く、問題児童の親の95パーセントはドラッグ中毒。水道のないトレーラーハウス、親戚が集まった雑居状態での叔父からのセクシャルハラスメント、親の銃を持っていじめっ子に仕返しするために学校へ。日本のいじめとは次元が違う、むき出しの暴力。子供たちを更生させようにも、1日の大半を過ごす家庭が崩壊していて(14歳でセックス中毒からの妊娠、その子供)、子供たちの意外なまでな無垢さと熱意が逆に哀しい2017/12/24

saku_taka

2
アメリカのOpportunity Schoolの体験ルポ。問題を起こした子どもたちが一時的に通う学校である。家族が問題を抱えている場合がほぼ100%のようである。しかし,現場の教師たちの思いは熱い。実際に子どもたちと触れ合って授業をした経験がまとめられている。ただし,ほんの少し交わっただけではその実際はなかなかつかみきれないのではないかと思う。2011/03/08

はるか

1
日本にもOpportunity Schoolみたいなものがあったらいいなと思った。アメリカは日本では考えられないくらい難しく、大変な問題を抱えていた。日本にもありえることだからどうにかしなきゃとは思うけど、なにか自分にできることはあるのかな?と考えさせられた。2012/09/08

Naccho

0
ボランティアとして、家庭崩壊した子供達のサポートをする様子が綴られた一冊。ボランティアでも、家庭に訪問して親と話す場をもったり、子供と真剣に向き合う姿に心打たれた。こんな風になりたい。2017/01/08

Naota_t

0
著者がボランティアで先生をするんだけれど、Opportunity Schoolの子どもたちはとても無邪気で好奇心旺盛、勉強熱心であり、日本語の授業をとても嬉々として請い、飲み込みもとても早いのは意外だった。 興味のある授業以外には落ち着きをなくしてしまう面もあるようだけれど、それに対する“罰”というのが、同じ教室でその子だけ机を壁にくっつけて授業を受けさせないこと、日本なら古くは「廊下に立ってなさい!」だが、なんか“罰”に対する感覚も違って興味深かった。 2013/08/16

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