内容説明
現代は「うっかり」が通用しない社会である。コンピューターと通信技術の進歩が諸刃の剣となり、間違える時もボタン一つで一瞬のうちに大損害を出せるようになってしまった。事務作業者には、今までと比較にならないほど高い信頼性が厳しく求められている。そもそも工業系の会社は、事故防止の努力を長年続けており、知識と経験を積んでいるのだが、それに比べれば文系の会社の方はミスへの免疫が弱い傾向にある。本書では、新しい視点から「事務ミス」を分析しなおし、ミスや事故が絶えない会社を「ミスに強い組織」に変える具体策を提示する。人はなぜミスをし続けるのか、ミスを防ぐ上で注目すべき力とは何か、さらに、事務ミスを防ぐポイントとして、「手順」や「書式レイアウト」「報告」「通達」「マニュアル」等をどう見直すか、などを、具体例をあげながら紹介する。
目次
1 理論篇 なぜ人はミスをし続けるのか?―「うっかり」が通用しない時代(人は「有能」だからこそ間違える;間違えのメカニズム追究はきりがない;そもそも「間違い」とは何か?;時代が事務ミスを許さない!)
2 実践篇 ミスはこう防ぐ(ミスの解決は、「6つの面」から考える;「気付かない」から事故になる―ミスを防ぐ力その1「異常検知力」をつける;異変のはじまりはどこか?―ミスを防ぐ力その2「異常源逆探知力」で復旧を容易にする;「ミスをしないこと」は目標になりえるか―ミスを防ぐ力その3「作業確実実行力」とのつき合い方;御社の「手順」はムダだらけ―ミスを防ぐ作業手順を組み立てる;氾濫する「ダメ書式レイアウト」―書式を改良して事務ミスを防ぐ;「ミスに強い」組織に変える)
著者等紹介
中田亨[ナカタトオル]
1972年神奈川県生まれ。東京大学大学院修了。現在、独立行政法人産業技術総合研究所研究員。博士(工学)。様々な業種の企業とヒューマンエラー防止の共同研究を進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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