光文社新書<br> 経済古典は役に立つ

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光文社新書
経済古典は役に立つ

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035921
  • NDC分類 331.2
  • Cコード C0233

内容説明

世界経済が混迷するいま、経済システムや政策の意義を深く理解する必要性が高まっている。スミス、ケインズ、シュムペーターなどの経済理論を取り上げ、狭義の学問としてではなく、経済の本質を見る目と、困難な問題を解決する基本力を高めることに焦点をあて、「経済古典」の今日的意義を考える。小泉内閣で構造改革を手がけた著者が、現代の経済や政策のあり方に結びつけて分かり易く「経済古典」を解説する。

目次

第1章 アダム・スミスが見た「見えざる手」(自由と不安と経済学;社会秩序と「見えざる手」の力 ほか)
第2章 マルサス、リカード、マルクスの悲観的世界観(楽観的な世界観への異論;ロバート・マルサスの『人口論』 ほか)
第3章 ケインズが説いた「異論」(経済学者はみなモデレート・ケインジアン;ケインズが登場する20世紀初頭 ほか)
第4章 シュムペーターの「創造的破壊」(ケインズとシュムペーター;ケインズの描いたバラ色の未来像 ほか)
第5章 ハイエク、フリードマンが考えた「自由な経済」(ケインズ経済学への異論;What’s the problem? ほか)

著者等紹介

竹中平蔵[タケナカヘイゾウ]
慶應義塾大学教授、グローバルセキュリティ研究所所長。1951年和歌山県生まれ。73年、一橋大学経済学部卒業。同年、日本開発銀行入行。その後、大蔵省財政金融研究室主任研究官、大阪大学経済学部助教授、ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを歴任。98年「経済戦略会議」メンバーに。2001年に経済財政政策担当大臣に就任し、金融担当大臣、経済財政政策・郵政民営化担当大臣、総務大臣などを務め、小泉内閣の「構造改革」を主導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

206
まあまあ。アダム・スミスからフリードマンまで、経済学における偉人たちがどのような主張を繰り広げてきたのかをざっくり解説した一冊で、わかりやすい。と同時に、歴史上の経済学者たちは目の前の問題に取り組み続けて、結局のところ、何かを解決したことはなかったんじゃないかという疑惑も残る。執筆されたのが民主党政権時代で、ちょいちょい現代日本の話が入ってくるが、そこらへんは古いし、バイアスもあると思うので話半分に読めばOK。2018/05/26

マエダ

69
経済をみるときに「ケインズが正しいか、フリードマンが正しいか、アダム・スミスが正しいか」と言うような言い方をよくするがそれは設問自体が間違っている。それぞれの経済学者がどのような状況下で問題解決のスキルとしての考え方を導き出してきたかを知るべき書かれたのが本書。2018/09/26

KAZOO

43
竹中先生にはかなり毀誉褒貶が付きまとって学者というよりかは、政治家的な部分がかなりあると感じています。それでも経済学の本では結構わかりやすい本を書かれていてこれもその1冊ではないかと思います。経済学の代表的な人物を取り上げていてわかりやすく解説されています。著者の考えがときたま現れているのは中途半端になった構造改革への不満なのでしょうか?2014/12/15

ビイーン

31
本書は慶応大学丸の内キャンパスにおける5回の講義が元になる。アダム・スミスからフリードマンまで経済思想や書かれた時代背景を俯瞰し説明している。とても分かり易く僕のように経済学をザックリ知りたい経済学初心者には丁度良い。中でも僕はシュムペーターの経済理論に興味を持った。次は原書も読んでみたい。2018/12/05

マガリ

22
経済を学ぶと何に役立つのか。経済の自由が生まれて『経済学』が生まれた。経済の古典は、問題解決するために書かれている。各章は以下の構成:時代背景から何が問題か。どんな人物だったか。何を言いたかったのか。現代の問題にどう活きるか。アダム・スミスの市場の”見えざる手”、ケインズの大胆な政府の介入の提言、シュプムペーターがイノベーションの重要性と「成功がゆえ失敗する」という教訓、フリードマンの政府の肥大化を避ける工夫が必要性など、経済の歴史とエッセンスが詰まっていて分かりやすかった。★★★★☆2011年11月刊行2014/04/23

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