光文社新書<br> 創られた「日本の心」神話―「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史

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光文社新書
創られた「日本の心」神話―「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史

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  • サイズ 新書判/ページ数 358p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035907
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0273

内容説明

「演歌は日本の心」と聞いて、疑問に思う人は少ないだろう。落語や歌舞伎同様、近代化以前から受け継がれてきたものと認識されているかもしれない。ところが、それがたかだか四〇年程度の歴史しかない、ごく新しいものだとしたら?本書では、明治の自由民権運動の中で現われ、昭和初期に衰退した「演歌」―当時は「歌による演説」を意味していた―が、一九六〇年代後半に別な文脈で復興し、やがて「真正な日本の文化」とみなされるようになった過程と意味を、膨大な資料と具体例によって論じる。いったい誰が、どういう目的で、「演歌」を創ったのか。

目次

はじめに―美空ひばりは「演歌」歌手なのか?
第1部 レコード歌謡の歴史と明治・大正期の「演歌」(近代日本大衆音楽史を三つに分ける;明治・大正期の「演歌」 ほか)
第2部 「演歌」には、様々な要素が流れ込んでいる(「演歌」イコール「日本調」ではない;昭和三〇年代の「流し」と「艶歌」 ほか)
第3部 「演歌」の誕生(対抗文化としてのレコード歌謡;五木寛之による「艶歌」の観念化 ほか)
第4部 「演歌」から「昭和歌謡」へ(一九七〇年代以降の「演歌」;「演歌」から「昭和歌謡」へ ほか)

著者等紹介

輪島裕介[ワジマユウスケ]
1974年金沢生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員を経て、現在国立音楽大学、明治大学他非常勤講師。専攻はポピュラー音楽研究・民族音楽学・大衆文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

38
明治・大正どころか、戦前にさえ遡れない「演歌」。1960年代から、時間的に遡行・適用して、そのカテゴリーを成立させている「新しい」ジャンルなのであった。大昔から存在したように錯覚してしまうのは、イメージというものが、いかに宣伝・風潮に乗せられやすいかを物語っている。こうあって欲しい、という願望が、いつのまにか既成事実にすりかわっていく過程を見るようで、ちょっと恐ろしさも感じた。2015/09/13

しゅん

21
海外から入ってきた文化が日本になじみ、それが古来から伝わる「日本の心」と語られる、という現象が繰り返されていることが、この本を読むとよくわかる。「演歌」が同様だというのはなんとなく知っていたけれど、演歌の文化的価値づけが新左翼によってなされたのは知らなかった。創作物とそれにまつわる言説が生み出すダイナミズム、うさんくささ、罪深さが非常に興味深い。寺山修司や竹中労の力もあったけど、一番影響力があったのは五木寛之の小説。五木小説の人物そっくりのキャラクターとして登場したのが藤圭子。このあたりの流れが超面白い。2020/10/07

クラムボン

20
昭和の一時期「演歌」の黄金時代があった。女王美空ひばり、大御所北島三郎、都はるみ、森進一、青江三奈、五木ひろし、八代亜紀等々。「演歌は日本の心」だと言う。演歌派では無い私も特に異論は無かった。しかし著者の輪島さんは「演歌」は昭和40年代に意思を持って生まれたと唱える。当時の左翼的な若い知識人らが「暗さ、貧しさ、土着、情念」的な《低俗とされていた歌謡》を、逆に近代化から取り残された価値ある物と見なした。戦後歌謡の歴史を丹念に辿って語るだけに説得力がある。それは任侠映画、劇画、アングラ演劇と同じ文脈だと言う。2021/09/26

sasara

18
新書大賞2011第10位筆者は演歌誕生は1966年五木寛之小説「艶歌」と。69年デビュー不幸なプロフィール脚色された藤圭子による暗さ、不幸による怨歌が人気定着も80年代若者達のjpopカラオケ文化により演歌は衰退へ意外と歴史が浅い創られた演歌日本の心とはなにかを問う。2021/10/28

きつね

10
面白く議論も説得的。音楽の話だが、それを批評する言説の問題を扱っているので戦後文学史の一側面という感もある(新左翼の大衆文化理論など)。ところで著者が終章で「一九七〇年代から八〇年代にかけて、「演歌」が当時流行していた「日本人論」ないし「日本文化論」の文脈で「国民文化」として称揚されたようなことは、少なくとも当面は起こりえないように思えます。」と述べた見通しが、今月発足したという超党派の演歌議連によってはやくも裏切られているのがどうにも笑えない。著者のいう次のような視点が欲しいところです。「なるほど、「演2016/03/09

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