内容説明
たとえば、約束の時間。私たち現代人の生活には、約束した時間通りに行動しなければならないことが数多く仕掛けられている。そして、約束の時間によく遅れる人は「だらしない」とみなされ、約束の時間を守る人は「几帳面」とみなされる。しかし、「だらしなさ」のせいで人は約束の時間に遅れ、「几帳面さ」のせいで人は約束の時間を守るのだろうか。私たちは、自分や他人の行動の原因について、日常的に「なぜ?」と問いかけながら暮らしている。本書では、そんな「なぜ?」を、描いて・視て・考える『視考術』という行動分析学に基づく手法を使って考察し、これまでとは違う角度から人間行動の本質を探る。
目次
序章 県民性・国民性を視考する―行動の『視考術』とは何か
第1章 性格を視考する―人は、なぜ血液型で性格を判断しようとするのか
第2章 記憶を視考する―人は、なぜ傘を置き忘れるのか
第3章 道徳観を視考する―人は、なぜ公衆マナーを守れなくなったのか
第4章 思考を視考する―人は、なぜ災害から逃げ遅れるのか
第5章 意識を視考する―人は、なぜ騙されるのか
著者等紹介
島宗理[シマムネサトル]
1964年埼玉県生まれ。1986年、千葉大学文学部行動科学科卒業。1989年、慶應義塾大学社会学研究科修了。1992年、Western Michigan University心理学部博士課程修了、Ph.D.取得。鳴門教育大学を経て、法政大学文学部心理学科教授。専門は行動分析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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