光文社新書
世論の曲解―なぜ自民党は大敗したのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035372
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

内容説明

新進気鋭の政治学者が、印象論を排したデータ分析を駆使して、マスコミ報道の問題点や、世論調査を曲解して惨敗した自民党の迷走を描き出す。

目次

第1章 寝た子を起こした?―2005年総選挙・郵政解散の意味
第2章 逆小泉効果神話―曲解される2007年参院選の「民意」
第3章 逆コースをたどる自民党―安倍政権はなぜ見限られたのか
第4章 「麻生人気」の謎―2007年総裁選・迷走の構図
第5章 作られた人気―「次の首相」調査の意味
第6章 世論とネット「世論」―曲解が生まれる過程
第7章 「振り子」は戻らない―2009年総選挙・自民党惨敗の表層と底流
終章 自民党大敗の教訓―世論の曲解を繰り返さないために

著者等紹介

菅原琢[スガワラタク]
1976年東京都生まれ。東京大学法学部卒、同大学院法学政治学研究科修士課程、博士課程を経て、東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。博士(法学)。専門は政治過程論、日本政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mitei

18
郵政解散や麻生人気について有権者の動向を出来る限りデータを駆使して考察をしていた。世論調査、選挙で世論を考えるのは難しいと思った。2010/11/18

佐島楓

12
メディアと有権者の間の意識には乖離があるから、マスコミの言うところの「世論」に振り回されずに自分の見解を持とうという内容だと理解した。でもそれは今の情報化社会ではとても困難な気がするのも事実。民主も自民ももうだめだとなると、どこの誰に投票すればいいのか・・・。2012/01/28

おおかみ

11
巷に流布する「逆小泉効果」「若者右傾化」といった言説を、緻密なデータ分析によって見事に退けた良書。様々な調査を取り上げ、数字だけでなくその中身も追うことにより、科学的で説得力のある分析が展開される。09年末の刊行なので今回の参院選は範疇でないが、政局を見る目がずいぶん変わったように感じる。2010/07/31

日の光と暁の藍

7
なぜ自民党は2007年参院選、2009年総選挙で敗北したか。よく語られる理由は、小泉構造改革が農村の疲弊を生み、支持者の離反を招いた、というもの。本書はこの一見もっともらしい主張に異議を唱える。小泉構造改革路線からの逸脱こそが自民党の敗北を招いたのだ、と。数多くの調査を元に図表を駆使して語られる著者の主張は、力強く説得力がある。ごく普通の有権者の民意は、なかなか汲み取りにくいことを念頭に置いて、マスメディアの言説、身近な事柄などが本当に多数を占めるだけの普遍的な世論かどうか見極める必要があることを学んだ。2014/12/31

ひろし

4
2003年から2009年までの選挙に関わる動きをデータや図表を用いて、論理的に分析していた。確かに、イメージと現実の差異、マスコミによる誤解、政治家の誤解というのは、大きかったのだなと思う。しかし、個人でここまで細かく分析するっていうのは難しく、政治リテラシーを習得するには相当な訓練が必要だと感じた。2012/11/17

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