光文社新書<br> 日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか―児童精神科医の現場報告

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光文社新書
日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか―児童精神科医の現場報告

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  • サイズ 新書判/ページ数 268p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035068
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0236

内容説明

児童精神科医として診察をし、学校現場からの相談も受けている著者は、「居場所がない」「疲れた」と訴える子どもたちと接している。そのような中、日本語の子ども版QOL尺度の開発に関わり、調査を行ったところ、多くの子どもたちが自分に自信がなく、自分自身や学校などの満足度に関する質問に対し、下から2番目の「ほとんどない」という答えを選択していることに衝撃を受ける。5段階の下から2番目が「標準」となっている日本の子どもたちの心の現状。ユニセフの調査でも、日本の子どもの主観的な幸福度は、他国と比べて突出して低いことが報告されている。本書では、調査結果や診療・学校現場での豊富な事例をもとに、自尊感情という視点から、子どもたちの現況を見つめ直す。

目次

第1章 注目のキーワード「自尊感情」を問い直す
第2章 子どもの精神面の健康度を測る―QOL尺度の開発
第3章 自尊感情が低い日本の子どもたち
第4章 なぜ子どもたちの自尊感情が低いのか
第5章 専門外来で診る子どもたちと自尊感情
第6章 学校現場で子どもの心の問題をサポートする
第7章 社会・教育病理現象と自尊感情
第8章 子どもとどう関わったらよいのか?

著者等紹介

古荘純一[フルショウジュンイチ]
青山学院大学教育人間科学部教授。1984年昭和大学医学部卒業。小児科医、児童精神科医、医学博士。’98年昭和大学医学部小児科学教室講師、2002年より青山学院大学文学部教育学科助教授・教授を経て’09年より現職。’03年、小児科学会小児医学研究振興財団・日本イーライ・リリーフェローシップ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mana

40
日本の子どもの自尊感情は、世界的に見ても低い。高校1年生まで、自尊感情尺度は下がり続け、そこから回復していくかどうかは研究を待つしかないとのことだが、あまり良い結果ではなさそうに思う。子どもに影響を与える大人たち自身の自尊感情が低いことも問題。自尊感情が高すぎるのも問題だが、低すぎるよりはマシなのだろうか。2023/01/31

ゆう。

34
日本版子どものQOL尺度を開発し、子どもの自尊感情を調査した結果に基づき、子どもの置かれている現状を報告しています。子どもは年齢を重ねるごとに、学校や友人関係に対する自尊感情は低下しています。自分は自分でよいんだという自己肯定感が育まれていない現状があるのではないかと思いました。子どもの自尊感情が低いなかで、子ども自身が自分のホッとできる居場所がない現実もあるのではないかと思いました。とても勉強になりました。2016/09/10

レモン

30
息子には自己肯定感の高い子どもに育ってほしいと思っていたが、無意識に自分の都合を優先して目標と逆行した行動を取ってしまっていたことを改めて反省。とにかく子どもは大人の付属物ではなく、1人の人間であることを忘れないこと。これに尽きるようだ。学校を閉鎖的な空間にしてしまわないためにも、地域や適切な機関と連携して育てることが必要だとか。『ぼくはイエローで〜』と共通している。虐待・ネグレクトに遭っている子どもの自尊感情が低いのはもちろん、教育に熱心な家庭の子どもも自尊感情が低いケースが珍しくないことにびっくり。2021/11/11

たまきら

28
読み応えのある、丁寧なデータ集積・分析研究が伺える本です。謙遜は文化なのか?から始まり、子供が答えやすい質問作りや海外のデータ集めといった苦労が紹介されているところも微笑ましい。決して押し付けがましくはないけれど、真剣に子供について考えている姿勢が伝わってきます。親の態度、ゲーム・スマホ(出版時はまだケータイ)への考え方、サポートの段取り。小学校入学を前に大変参考になりました。改訂版希望!読み友さんありがとう。2017/10/26

ネギっ子gen

23
著者は、小児科医療の現場から、大学教育の現場に活動場所を移した児童精神科医。本書は、子どもたちの問題を解決するためのキーワードは“自尊感情”であると考える著者が、幸福度が最低レベルにある日本の子どもの現状に警鐘を鳴らした書。「学力低下」や「少年犯罪」などに対して、<子どもの指導を強化すべきという意見に世論が流されがちな印象もあります。しかし、それでよいのでしょうか。指導という大人からの強制ではなく、子どもの存在をまずはあるがままに認め、そして守り育む姿勢が重要だと思えてなりません>という記述に、共感。 ⇒2020/09/17

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