光文社新書<br> 暴走する脳科学―哲学・倫理学からの批判的検討

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光文社新書
暴走する脳科学―哲学・倫理学からの批判的検討

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034801
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0212

内容説明

脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか。脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題が生じるだろうか。―“脳の時代”を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。現代人必読の“脳科学リテラシー”入門書。

目次

第1章 脳の時代と哲学
第2章 脳と拡張とした心
第3章 マインド・リーディングは可能か
第4章 社会的存在としての心
第5章 脳研究は自由意志を否定するか
第6章 脳神経倫理

著者等紹介

河野哲也[コウノテツヤ]
1963年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(哲学)。現在、立教大学文学部教育学科教授。専攻は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

37
リベットの自由意思に関する実験が興味深かった。2016/05/02

ラウリスタ~

16
脳科学がかつての骨相学のように「科学的」な説明を社会問題に与えたがる風潮への哲学史を遡ることによる批判。心は体の一部(奥底に)隠れるものではなく、身体と環境との相互作用のシステムとして捉えられる。脳が身体に「指令」を出すというイメージは、脳内に新たな「小人」を生み出す点で、無意味どころか有害な比喩。脳は、身体と環境の循環的関係の一部にすぎない。脳は可塑的な臓器。意図的、とは自分の行動が環境に及ぼす影響への認識。社会構造の問題(雇用)を個人の心理問題(ニート)に転嫁するような「心理主義」に脳科学は囚われるな2018/08/15

がりがり君

9
何を敵にしてるのかもよくわからず脳科学の成果の紹介も断片的で著者の思考がやや先走ってる感じがする。2018/05/18

Tui

7
脳科学は、現代の価値基準をもとにしているに過ぎず、かつて一世を風靡した骨相学をトンデモ科学と笑える程のものではないのですね。今、これほど脳科学がウケているのは、自分を・相手を知りたい欲望(不安感)を少なからず満たしてくれるからでしょう。でも、「脳を分析し理解したい」、その欲望はいずれ必ず、「脳を利用し操作したい」、といった欲望に変化する。これは、どの科学分野でも同じこと。職業柄、脳の機能局在にこだわらざるを得ない日々ですが、脳障害=その人個々の抱える問題、と考えちゃいけないと改めて思いました。2014/05/02

Humbaba

7
脳の研究というと,どうしてもマイナスイメージを拭い去れない.自分が自分ではなくなるかもしれない,という恐怖は,何よりも恐ろしいものとなる.それをされるかどうかではなく,可能性が存在する時点で,専門家でなければ大きな拒否感を持たれてしまうのは避けられない.2012/11/29

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