内容説明
子どもの足音や公園の噴水で遊ぶ声が「騒音」と見なされる。そんな時代が到来した。事は、騒音だけではない。自分の感覚を脅かす者への過敏な反応、過剰な防衛、そして相手への過激な攻撃…。近隣トラブルはなぜ激増しているのか?いつから、何を理由にギスギスした世の中になってしまったのか?音環境工学の専門家で近隣トラブル解決センターの設立運動に携わる著者が、キレる隣人への対応策を根本から考え、平穏な暮らしを取り戻すための処方箋を提示する。
目次
プロローグ ある日、機内にて
第1章 子どもは走らないようにしつけなさい!?
第2章 目には目を、近隣トラブルには規制と罰則を?
第3章 訴訟大国にならえば、万事OK?
第4章 トラブルの背景に潜む不安感と孤独感
第5章 解決編 ウイン・ウインの結論を導くには
エピローグ 感情公害だからこそ最後に伝えたかったこと
著者等紹介
橋本典久[ハシモトノリヒサ]
1951年福井県生まれ。東京工業大学建築学科卒業。現在、八戸工業大学大学院教授・騒音ジャーナリスト。東京大学より博士号を取得(工学)。専門は音環境工学。特に建築音響、騒音振動、環境心理。日本建築学会、アメリカ音響学会会員。一級建築士、環境計量士。床衝撃音の研究により2008年度日本建築学会賞受賞。現在、近隣トラブル解決センターの設立運動に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねええちゃんvol.2
1
★★ 犬の鳴き声や公園の子どもの声、生活音も同様なのか。2010/01/02
kogiku
1
相手のことをよく知らないし関わりたくないと思ってるからトラブルが増える。すごく納得。2009/02/02
calaf
1
日本版NJC−−−近隣トラブル解決センターの設立が重要です!2008/11/06
wakasaki
0
「トラブルの相手も自分が被害者だと思っている。」 読みやすい。ラフな感じでスラスラいける。2009/12/22
Humbaba
0
問題を解決するためには、誰がどのタイミングで話し合いをするのかをしっかりと制御することが肝要となる。最初から第三者を入れればいらぬ不信感を生むだけだし、反対にある程度こじれてからも互いに話そうとすれば些細な言葉尻を捕らえて問題がこじれるだけである。その点をよく考慮して問題解決を進める必要がある。2016/04/20