内容説明
色のあいまいさ、不透明さをいいことに、「色で人の心がわかる」「色で幸せになれる」「色でモノが売れる」など、色に神秘の力や過剰な役割を求めた色彩論があふれています。しかし残念なことに、色にそこまでの力はありません。また現在、色彩検定がブームですが、検定で級を取ったからといって喜んではいられません。なぜなら、驚くべきことに、色彩検定の多くは現場では使えない色彩システムをベースにしているからです。―本書では、デタラメや詭弁に近い従来の色彩論に惑わされず、明確な根拠をもって自分で色を選び取り、使いこなすことができるように、色をその本質から正しく理解していきます。
目次
第1章 あの「色相環」には根拠がない―色の根拠(色彩検定は役に立たない!?;色の正体とは? ほか)
第2章 色の力は適材適所―色の見え方と感じ方(色には力がある;人の目を引きつける力 ほか)
第3章 オンナはなぜ赤なのか?―色はメッセージ(色はメッセージ;色のメッセージは三種類 ほか)
第4章 好きな色は一色ではない―色と心理(赤が好きな人は本当に情熱的?;嗜好色調査 ほか)
第5章 色は調和させなくてもいい―色彩センス(色彩センスは「他人への気配り」;色に対する四つのタイプ ほか)
著者等紹介
南雲治嘉[ナグモハルヨシ]
デザイナー。日本カラーイメージ協会理事長。1944年東京都生まれ。金沢美術工芸大学産業美術学科卒業。デジタルハリウッド大学デジタルコミュニケーション学部教授・先端色彩研究室長。担当はデザイン概論、発想概論、色彩論など。「デザインは思いやり」と説くユニークな講義が人気。’90年に株式会社ハルメージを設立。アートディレクター、グラフィックデザイナーとして仕事をするかたわら、ベーシックデザインと色彩に関する研究を進め、常用デザインと色彩生理学を提唱している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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