内容説明
非常勤講師とコンビニのバイトで月収15万円。正規雇用の可能性ほぼゼロ。
目次
第1章 高学歴ワーキングプアの生産工程
第2章 なぜか帳尻が合った学生数
第3章 なぜ博士はコンビニ店員になったのか
第4章 大学とそこで働くセンセの実態
第5章 どうする?ノラ博士
第6章 行くべきか、行かざるべきか、大学院
第7章 学校法人に期待すること
著者等紹介
水月昭道[ミズキショウドウ]
1967年福岡県生まれ。龍谷大学中退後、バイク便ライダーとなる。仕事で各地を転々とするなか、建築に興味がわく。97年、長崎総合科学大学工学部建築学科卒業。2004年、九州大学大学院博士課程修了。人間環境学博士。専門は、環境心理学・環境行動論。子どもの発達を支える地域・社会環境のデザインが中心テーマ。06年、得度(浄土真宗本願寺派)。現在、立命館大学衣笠総合研究機構研究員および、同志社大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おいしゃん
49
馴染みのなかった大学院の構造と、大学院在学中も卒業後も苦労する図式がよくわかった。2018/05/25
vinlandmbit
47
だいぶ前に購入したものを再読。当時からまた状況が大きく変わりましたが、結局は個人次第にも感じます。2020/12/26
kinkin
40
「末は博士か大臣か」という言葉、もう通用する世の中ではないということかな。大学及び大学院を卒業する意味、自分が学んできたこと研究してきたことが自分の将来とどう関われるのか、大学は出たけれど、ワーキング・プア・・・・この国はどうなるのだろう2014/05/05
万葉語り
36
院卒で博士号を取っても、パチプロとかコンビニ店員とか悲しすぎる現実にため息が出る。既得権をたらい回しにするすでに教授の人たちに比べ優秀なのにもかかわらず、雑用に従事する。特に文系は行くものではないと思った。2015/06/15
佐島楓
22
序文を読むだけで言いたいことの九割くらい呑み込めてしまう構成は残念。大学院へ行くメリットもフォローしてあるけれど、いろいろこき下ろしたあとだからなあ・・・理想と現実の差が・・・。多角的に物事を見られるようになるよ、研究に集中できる環境に身を置けるよ、というのは一応知ってるし魅力的なんだけれども。2012/02/18