光文社新書
ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034016
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C0231

出版社内容情報

『想像の共同体』の世界的権威が、現代のナショナリズムの問題から、自身が新たに注目する初期グローバリゼーションの時代までを講義する。アジア、世界を読み解くための新しい視点がある。

内容説明

二四年前、ナショナリズム研究の最重要書のひとつである『想像の共同体』を著したベネディクト・アンダーソン。彼が二〇〇五年、早稲田大学で行った二つの講義を収録するとともに、そのメッセージを丁寧に解説する。世界の見方が変わる、アンダーソンとナショナリズム理論への最適な入門書。

目次

第1部 ベネディクト・アンダーソン講義録(『想像の共同体』を振り返る;アジアの初期ナショナリズムのグローバルな基盤)
第2部 アンダーソン事始(アンダーソン、アンダーソンについて語る;『想像の共同体』再説;グローバリズムの思想史にむけて)

著者等紹介

梅森直之[ウメモリナオユキ]
1962年広島県生まれ。’85年早稲田大学政治経済学部卒、同大学大学院政治学研究科へ進む。91年、シカゴ大学大学院政治学部に留学、Ph.D.取得。早稲田大学政治経済学部助手、専任講師、助教授を経て、同大学政治経済学術院教授。日本政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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崩紫サロメ

12
『想像の共同体――ナショナリズムの起源と流行』の著者アンダーソンが早稲田で行った講演とその解説。今やナショナリズム論の古典ともなった『想像の共同体』が書かれた背景を生い立ちから語る。アイルランド人とイギリス人の混血として中国で生まれ、アメリカで育ち、政治学と古典研究を専攻したこと、こうした経歴、特に古典研究がナショナリズム論に大きく影響したという点は非常に興味深い。「他の言語集団に属する人々と感情的なつながりを得る」ことの意義を論じ、「貿易より言語を!」との主張に耳を傾けるべきではないかと改めて思う。2019/11/22

Z

10
『想像の共同体』の背景、反応に対する著者の受け止め、それからの展開を語る講演。『想像』を書いたのは自己の複合的な出自が内的な契機、外的にはベトナム、中国、カンボジアなど社会主義国でのナショナリズムに基づいた戦争が起こったことにある。『想像』ではナショナリズムの契機に出版業と資本主義の結合をあげていたが、翻訳を介した人と思想の伝播を以後強調。『想像』ではアフリカなり南アメリカでの比較的小国による反植民地闘争がおき、西洋への対抗熱がアジアに伝播。イギリスは電信網をアジアまで広げ、インターネットとまでは言わない2018/06/07

gogo

8
ナショナリズム論で有名な『想像の共同体』の著者、ベネディクト・アンダーソンの講演録。また、本書は彼の著作群の解説書的な位置づけで、洒脱で読みやすい。自らの著作を、嫁に行く娘に喩えたりと、比喩、皮肉、機知を織り交ぜた語り口がいかにもアンダーソンらしい。『想像の共同体』にはグローバリゼーションの視点が欠けていたとの批判に応えるために書かれた、その後の著作についても紹介される。また、グローバリゼーションの起源を、19世紀後半に普及した電信システムに求める推論は新鮮で、興味深かった。2015/03/14

ドウ

7
ベネディクト・アンダーソンが早稲田大学で行った講演会の書き起こしと、編者によるアンダーソン概論が収められた小品。『想像の共同体』の翻訳は、ナショナリズムそれ自体を求める方向から増えてきたこと、アナーキストが精力的な翻訳家であったことなど、出版資本主義という魅力的な理論を提示した人らしい、出版・翻訳にまつわる発言が興味深かった。『想像の共同体』に固執も否定もせず、論じきれなかった論点を丹念に紐解こうとする姿勢も好感が持てる。第二部の概論も初学者にはうってつけ。薄くて軽くてサクッと世界の深みを覗ける良書。2019/05/09

isao_key

6
2005年早稲田大学で行われた講演をもとに原稿に起こしています。講演なので話がわかりやすく、必ずしも「想像の共同体」を事前に読んでいなくても内容は理解できます。興味深く読んだところは、第1部の最後に話していた「学ぶべき価値のある言葉は、日本語と英語だけだと考えている人は間違っています。そのほかにも、重要で美しい言語がたくさんあります。」(p.110)もうひとつは参加者の質問に答えて、「ネット中毒の人間の行動を観察していると、ほかの人が何をやったかに関心を持たなくなっていることがわかります。」(P.211)2012/05/26

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