内容説明
著者は、二つの会社の人事の責任者として千人以上の人と面接をしてきました。また、独立後も七年間、多くのベンチャー経営者に会い、ベンチャー幹部採用のお手伝いをして、数多くの人たちを見てきました。キャリア自律研修を通じては、大企業に勤める多くの人たちと接し、今も毎年六、七百人と接し続けています。ラッキーが起こる人にはラッキーが起こるべくして起こっています。彼らは皆共通する考え方、行動をとっている。いつラッキーがやってきてもいいように普段からそれに備え、ラッキーがやってくるように呼び込むような状態を保ち、ラッキーを見つける行動をとり、ラッキーを取りにいく。そして一度つかんだらそれをモノにするまで決して離さない。
目次
序章 そもそもラッキーとは何か
第1章 ラッキーに備える
第2章 ラッキーを呼び込む
第3章 ラッキーを見つける
第4章 ラッキーを取りにいく
第5章 ラッキーをモノにする
著者等紹介
小杉俊哉[コスギトシヤ]
1958年新潟県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、日本電気株式会社(NEC)入社。マサチューセッツ工科大学経営大学院修士課程修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ株式会社人事総務本部長を経て独立。慶応義塾大学大学院助教授、(株)コーポレイト・ユニバーシティ・プラットフォーム代表取締役社長を務める
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
23
決して精神論や人生訓の類ではなく、キャリア論やネットワーク論の知見とファクトに基づいたビジネススキルの本。著者の身近な事例を使って平易に描かれる、現場の知恵だ。◇でも、実行できるかどうかはまた別。著者をはじめ頑張ってる成功例の数々に、下手すると逆に「こうはでけへんから自分はツイてないんや」と諦めたくなったとしても、それが自然だと思う。だから、<でけへんのはしゃーない、だからこうしとこうか>っていうワザを自分で一つ一つ編み出していく必要がある。三日坊主は四日目に再開すりゃいい、という著者のおすすめのように。2014/12/09
澄
17
怪しい内容ではなく、自己啓発本かな。腑に落ちること多し、勉強になります。継続することは重要だが、断続も力なり。三日坊主で終わっていることもまた再開すればよい。2014/11/05
takaya
11
【ラッキーな人の特徴】つまらなそうな顔でなく、口角を上げていい顔をしている/物事のよい面から見る癖をつける/人から褒められたら否定せず感謝する/自分と合わない嫌な人との接触を避ける、最小限の接触にする/運動をする/ありのままの自分を出す/プラスの感情(うれしい・感動・すごい・たのしい・等)は積極的に表現する、よろいを外す/知ったかぶりをしない/『知・体・心』のバランスを高める/好奇心に蓋をしない/自分の型を大切にする/自分でやると決めた事はやる/あきらめてもダメではなくて再々度始めればよい/感謝をする/等2011/10/12
Monsieur M.
7
「つまらなそうな顔をしている人に決してラッキーはこない」「楽観的に考える」「マイナスの自己イメージを持たない」「人の言動を悪いようにとらない」「まずは形から入る」「苦手な人にエネルギーを吸い取られないようにする」「常に感謝の気持ちを持つ」「ありのままの自分を出す・周囲の期待に応えようとしない」「今、ここにいる」「人によって態度を使い分けない」「自分のできることに集中する・嫌なことはしない」「うまくいくまでやり切る・うまくいかなくても絶対にあきらめない」など。今日実践できなくても、諦めずに続けることが大事。2021/10/14
デビっちん
7
ラッキーかどうかは性格によって決まるのではなく、考え方や行動によって決まる。ラッキーが起こりやすい人に共通した考え方と行動を知り、意識して行うことで、幸運をつかむ確率を高めることができる。しっかりと準備し、引き寄せ、見逃さず、自主的にモノにする。そこで得たラッキーに感謝して、それを周囲に還元することで、その幸運が巡りに巡ってより大きくなって帰って来る。ちょっとした変化に気づく感覚を研ぎ澄ますことで小さなラッキーにも気づくし、アンラッキーが生じる前の兆候を察知できる。その感覚を磨くために何をしよう?2015/11/14