光文社新書<br> 世界最高のクラシック

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光文社新書
世界最高のクラシック

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334031664
  • NDC分類 762.8
  • Cコード C0273

内容説明

「本当にどれが最高かは、わかりっこない。決めようがない。万人が納得する答えなどあり得ない。万人共通の尺度などないのだから。しかし、『世界最高』を問う中には、最高とは何なのか、さらなる可能性はないのか、といった絶えざる反省がある。そして、『最高』を求めていく心の中には、安っぽい計算や打算を超えた何かがある。あえて万人が納得する答えが存在しない問いを発すること。それをしてみようと思ったのだ。モラルの絶対的基準が崩壊した時代だからこそ。」(「最初に」より)―かくもの志で、クラシック評論の第一人者が満を持して薦める最高の指揮者による最高の演奏。

目次

第1章 ナイーヴ時代の大指揮者たち、または古典主義的幸福(ヴィルヘルム・フルトヴェングラー;アルトゥーロ・トスカニーニ ほか)
第2章 現代にあってなお幸福な指揮者たち、または擬古典主義の平和(カール・ベーム;ルドルフ・ケンペ ほか)
第3章 普遍化を目指した指揮者たち、または二〇世紀が夢見た美(ジョージ・セル;ヘルベルト・フォン・カラヤン ほか)
第4章 エキゾチックな指揮者たち、またはコスモポリタンの喜び(レナード・バーンスタイン;小沢征爾 ほか)
第5章 懐疑に沈む指揮者たち、またはマニエリスムの退廃と人工美(オットー・クレンペラー;セルジュ・チェリビダッケ ほか)

著者等紹介

許光俊[キョミツトシ]
1965年東京生まれ。慶応義塾大学で美学、東京都立大学でドイツ文学を学ぶ。都立大助手、横浜国立大学助教授を経て、現在慶応義塾大学法学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

284
著者の許光俊は、あとがきで「本書は、音楽の美しさを観念的に弄ぶポルノグラフィーとしては悪くないと思う」と語る。すごい自信だ。そして、その自己分析は正しい。内容は指揮者を通じての音楽論なのだが、極めて挑発的だ。この後で書かれたピアノ篇に比べると比喩は少ないが、感情表現は全開である。「ただならぬ美しさ」に陶酔しっぱなしなのである。もちろん、異論もあるだろう。私も第1章にシューリヒトが、第2章にムラビンスキーが登場しないのは、どうかと思う。しかし、恣意的ではあるものの(もちろんわざとだ)優れた演奏論である。2016/04/01

のっち♬

113
「興味はあるけれど、あまり知識や経験を持っていない人」向けに5章に分類して指揮者とメジャー音源を紹介。著者らしく大いに独断と偏見の選出で、文章量も熱量も好み次第。モノラル時代の大指揮者は聴き込んでいないらしく差し障りない。カラヤン(深読みが面白い)やラトルは批判しつつ何枚も紹介、言いたい放題でもツボは押さえたいらしく興味がなければ叩く価値もない。「最高」だけを求める人間の好き嫌いは激しい。ヴァントとチェリビダッケのために本書は書かれたようなもの。「最高」は個性の中にしかないと平均化された現代に訴える一冊。2022/05/12

フリスビー

10
「何が最高かを決めることはできない。最高とは何かを問い続けることが重要」というのが著者の姿勢です。いわゆるガイド本ではありますが、広く網羅するのではなく、フルトヴェングラーからラトルまで指揮者にこだわってひじょうに濃い評論を展開しています。著者の他の入門ガイドを読んでいる人なら感じるところがあると思います。2013/05/10

Sachi

7
指揮者とオーケストラの話。色んな演奏を聴き比べてみたくなります。2015/05/21

ヨハネス

4
音楽評論家の中で許さんが一番好きな気がします。もちろん許さんの個人的な評価だけど理由が具体的で、読者を強く納得させ興奮させます。この本は題名からはわからないけど、オーケストラ作品のCDを指揮者別に解説したもののみでした。CDを選びたい人には最高に向いています。また録音が残っている範囲で最古の巨匠に詳しいです。個人的にはCDではなくラジオ・生演奏派なので全くそそられず残念。しかしムラビンスキーがいないのにエンリケ・バティスなんてあまり有名じゃない人を取り上げる、若干偏ってませんかね。2016/06/24

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