内容説明
バルセロナ五輪のハイライト、マラソンの日本代表を決める東京国際マラソン―その前日、優勝候補の池田を擁する東日食品に「一億円を用意しろ、さもないと明日のマラソンで池田を殺す」という脅迫電話があった。警察は池田の参加を見合わすよう要請したが、金メダルをもたらす可能性のある池田を棄権させることは不可能だった。東京のど真ん中を走る42.195キロの、どこでどんな方法で狙われるのか?捜査陣は緊張した。しかも時間がない。捜査陣と犯人の虚々実々の戦い!空前の大ドンデン返し!「サントリーミステリー大賞読者賞」に輝く著者が、緻密なトリックとサスペンスを駆使して放つ全力の書下ろしミステリー力作!