内容説明
ルポライター赤場喬がマンションの自室で殺された。警視徴捜査一課の刑事森本恭太は所轄署の味村刑事と捜査に当たる。室内には物色した跡があり赤場の取材ノートが紛失していた。森本は、3年前の週刊誌と、『ギリシャ神話』の文庫本を発見した。週刊誌には、次期首相と目されながら古代ギリシャ風の死に装束で、拳銃自殺した風見龍平の記事があった。“ギリシャ神話”は何を暗示するのか。死の直前、隣室の主婦は、訪ねてきた男に赤場が「パリスか?」と言うのを聞いていた。パリスとは何か?さらに謎の手紙が発見されて…。『蜂の殺意』でサントリーミステリー大賞読者賞に輝く新鋭が、満を持して書き下ろした受賞第一作。
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- 和書
- 凌虐の町 徳間文庫